話題の最大4人プレイ山登りゲーム『PEAK』、なんともう売上200万本達成。大ヒットを受け、開発元はブラッシュアップ&新コンテンツ仕込み中
LandfallとAggro Crabは6月26日、『PEAK』の売上が200万本を突破したと発表した。今後のアップデートの内容も予告された。

デベロッパーのLandfallとAggro Crabは6月26日、『PEAK』の売上が200万本を突破したと発表した。6月17日のリリース以来好調なセールスを記録している同作の人気を受けて、今後のアップデートの内容も予告された。
『PEAK』は山登りアクションゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ソロプレイおよびフレンドを招待しての最大4人協力プレイに対応している。プレイヤーは無人島の中心にそびえる山の頂上を目指して、クライミングをおこなうことになる。

ゲームプレイは一人称視点で進行。プレイヤーは壁にしがみつき、スタミナがゼロになる前に次の足場を目指すかたちで山の岩肌を登っていく。ただし滑落すれば負傷することもあり、また時間経過とともに空腹になり、最大スタミナが減少していく。包帯や食料、あるいはロープなどさまざまな登山に役立つアイテムを活用しつつ、頂上を目指すのだ。また、マップが日替わりで変化することも本作の特徴だ。

そんな本作はソロプレイにも対応しているが、やはり醍醐味となるのはプレイヤー同士の協力が重視されるマルチプレイだろう。たとえばプレイヤーは下にいる人に手を伸ばし、直接引っ張りあげることが可能。また先行しているプレイヤーがロープや登山用のスパイクを設置すれば、後から来るプレイヤーはかなり登りやすくなる。ただしインベントリの枠には限りがあり、アイテムの重量でも最大スタミナは減少する。そのためロープだけ持った軽装のプレイヤーが先に上り、重い荷物を持っているプレイヤーを引っ張り上げるなど、状況に応じた連携が重要となるわけだ。

本作は6月17日にSteamでリリースされるやいなや、たちまち人気を獲得。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で1万8370件中92%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。ゆるい雰囲気のビジュアルとは裏腹にハードなゲームプレイとそれゆえの登頂時の達成感、毎日変化するマップが生み出すリプレイ性の高さなどがユーザーの好評を集めている。また、やりこめばソロでの登頂も可能な絶妙なレベルバランスも、歯ごたえのあるゲーム体験を求めるプレイヤーたちから好評を受けている。
そんな本作は発売後すぐさま売上100万本を達成。そして今回200万本に到達したことが報告された。順調なセールスを受けて、デベロッパーのLandfallとAggro Crabは今後の展望を発表している。発表によると、コミュニティからの提案にはできる限り目を通しつつも、現在はバグ修正と安定性向上を最優先としているためすぐに大規模なコンテンツアップデートを実施することはできないとのこと。今後のアップデートとしてはQOL向上機能や新コンテンツの追加が予定されているほか、開発当初から想定していた「面白い機能(funny additions)」の実装にも前向きなようだ。
加えて、現状では英語にのみ対応している本作のローカライズも発表された。対応言語については明言されていないものの、将来的に日本語に対応する可能性もあるかもしれない。また、本作のグッズ展開についても言及されており、こちらも具体的な説明はないものの、コミュニティの熱意が反映された素晴らしいものが出来あがってきているとのことだ。
なお本作を手がけるのはヤドカリソウルライク『Another Crab’s Treasure』を手がけたことで知られるAggro Crabと、物理演算大規模戦シム『Totally Accurate Battle Simulator』などを手がけたLandfallからなるタッグチーム。それぞれのスタジオが本作とは異なるプロジェクトを抱えていることもあってか、「The last thing we want to do is promise any features that we can’t make a reality.(実現できない機能を約束することは、最も避けたいことです。)」として、全体的に期待を煽りすぎないような告知となっている。とはいえ、コミュニティの熱狂に応えるべくさまざまなアイデアが検討されていることは確かなようだ。
『PEAK』は、PC(Steam)向けに配信中だ。