『CONTROL Resonant』では前作の敵役が主役となり、今度は「超変形近接武器」で大暴れ。いろいろ詳細お披露目の開発者説明会レポート

Remedy Entertainmentは12月12日、『CONTROL Resonant』を発表した。本稿では本作開発者による説明会でお披露目された詳細情報をレポートする。

Remedy Entertainmentは12月12日、The Game Awards 2025にて『CONTROL』シリーズ最新作『CONTROL Resonant(以下、Resonant)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/Mac/PS5/Xbox Series X|Sで、2026年発売予定。本稿では『CONTROL Resonant』開発者による説明会でお披露目された本作詳細情報をレポートする。

『Resonant』は、『CONTROL』の続編だ。前作は主人公ジェシー・フェイデンが、政府の機密機関であるFBC(連邦操作局)の本部オールデスト・ハウスを乗っ取った異世界の脅威ヒスと、その狂気に飲み込まれた強大な能力者である弟・ディランに立ち向かう作品だった。『Resonant』では、そのディランが主人公に。超常的災害により崩壊したマンハッタンを舞台に、変形する近接武器「Aberrant(アベーラント)」を振るい、正体不明の宇宙的存在へと立ち向かう姿が描かれる。変形銃を使ったシューターとなっていた前作から打って変わって、激しい近接戦闘が繰り広げられることになる。

『Resonant』は、「オープンエンド型」アクションアドベンチャーRPGだ。長年にわたりFBCに拘束されていたディランは、超常災害がピークを迎えたマンハッタンで、かつて彼を監禁した存在によって戦力として投入されることになるという。

現実の根幹を改変しようとする謎の宇宙的存在と戦う使命を課されたディランは、覚醒した能力の可能性を開放していく中で、FBC局長であり実姉のジェシーを探し求めることになる。同時に、オールデスト・ハウスの外へ溢れ出し、世界そのものを引き裂こうとしている危険の正体に迫り、それを封じ込めようと奮闘することになるそうだ。

クリエイティブディレクターのミカエル・カスリネン(Mikael Kasurinen)氏によれば「『Resonant』は、“選択・力・結果”が絡み合う、広大で現実そのものが歪む遊び場へと、私たちの超常アクションRPGシリーズを押し広げています」とのこと。また、前作を遊んでいないプレイヤーでも問題なくのめりこめる作品を目指しているそうだ。また、過去作品を超えるスケール感に挑戦し、戦闘・探索・物語体験すべてを進化させた野心作だという。

説明会で公開された映像は、ディランがガラス張りの隔離室で目を覚ますカットから幕を開ける。横たわるディランに、ジェシーと思しき人物が、後述の「アベーラント」らしき鉄の棒を突き刺す衝撃的な様子が映し出される。その直後、視界は歪み、街並みが上下左右の感覚を失ったかのようなマンハッタンへ切り替わる。現実そのものがねじ曲げられたかのようで、建造物は傾き、道路は空間に吸い込まれるように湾曲し、シリーズ特有の“現実が崩れ落ちる”ビジュアルがスケールを拡大して帰ってきた印象を与える。



変形する近接武器「アベーラント」

『Resonant』で特に目を引くのは、ディランが振るう変形型の近接武器「アベーラント」だ。映像では、鉄の棒のような形状から始まり、槍の二刀流のような姿を経て、一瞬で巨大なハンマーへと変形。さらに鎌のような形状にも変化し、ディランが信じがたい軽快さで振り回し敵を吹き飛ばしていく姿が印象的だ。前作の変形銃「サービスウェポン」よりさらに大胆な変形表現となっており、前作では銃撃と念動力を中心に構築されていた戦闘デザインが、大幅に刷新されていることがわかる。また、ディランが両手にオーラをまとい、素手で敵を殴り飛ばしているカットもあり、超能力と近接戦闘を一体化させた戦闘が本作の軸になることを予感させる。

街中にはノイズのように揺らめく人影が数多く登場し、前作のヒス)と酷似した挙動を見せている。しかし詳細は明らかになっておらず、同一の存在なのか、あるいはヒスに連なる新たな異常存在なのかは不明。崩壊したマンハッタンの各地を進むディランの周囲では、自然法則が破綻し、重力が歪められ、現実が「地質学的悪夢」として再構築されていく。こうした異常性の表現は、前作に引き続き採用されているRemedy独自のゲームエンジン「Northlight」の進化も伴ってさらにパワーアップしているようだ。

そのほか、今回公開された映像では荒廃したFBC本部の入口や倒れた人々の姿が映り込んでおり、マンハッタンの異変とFBCの内部構造がどのように関係しているのかは今後の焦点となるだろう。『CONTROL』、『Alan Wake』、『Max Payne』など数々のフランチャイズを生み出してきたRemedy Entertainmentの次なる大作の詳報に期待したい。

CONTROL Resonant』は、2026年にPlayStation 5 / Xbox Series X|S / PC(Steam / Epic Games Store) / Mac 向けに発売予定だ。

Motoharu Ono
Motoharu Ono

隠れた名作に目がない一方で、話題作にもすぐ手を伸ばすミーハー気質のゲーマー。『ゴースト・オブ・ツシマ』では本編よりもマルチプレイにハマり、アーマードコアの新作を心待ちにしている。

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