アメリカ・カリフォルニアのインディースタジオChoice Provisionsは9月26日、Bit.Trip Runnerシリーズの3作目になる『Runner3』を発表し、ティザートレイラーを公開した。
ゲームのロゴと共に公開されたロケット型コースターに乗るコマンダービデオ。そして一作目のドット絵から二作目で3Dに変化した彼の見た目が、本作ではさらに進化するかもしれないという以外は、現時点ではまったくと言っていいほどゲーム内容に関する情報は明らかにされていない。しかしChoice Provisionsは、『Runner3』で目指すところを公式ブログに記している。
Choice Provisionsによれば、前作『Bit.Trip Presents… Runner2: Future Legend of Rhythm Alien』(以下、Runner2)では、誰もが楽しめるゲームを目指したという。コアなBit.Tripファン向けには、コントローラーを投げ出したくなるような難易度に設定できたし、気楽に楽しみたい人のために難易度を下げることもできた。そしてどの難易度をプレイしたとしても、特典やペナルティは存在しなかった。それぞれのプレイヤーが自分のペースでプレイできるようにデザインされていたのだ。Choice Provisionsは『Runner2』のファンから、なぜ最後の2ステージをやさしめに作ったのかと聞かれる事があったそうだ。彼らの答えは「ゲームクリアに向かうこの終盤が楽しく感じられるように作ったから」。
多くのゲームでは高い難易度に挑戦した結果に特典を与えているが、難易度イージーでプレイする人をおざなりにしてはいなかっただろうか。そして、もしその挑戦が楽しいものではなかった場合はどうであろうか。『Runner3』の開発ではそんな難易度の扱いと、チャレンジした結果に対して特典を与える場合に何が重要になるのかに焦点を当てている。そしてゲームプレイ時はもちろん、開発時においてもすべての瞬間が楽しい体験であるべきだとしている。彼らにはすでにアイデアがあるそうで、時期を見て公開していくそうだ。
Bit.Trip Runnerシリーズは、Choice ProvisionsがまだGaijin Gamesと名乗っていたころから作り続けられている、Bit.Tripの名を冠するタイトル群のひとつ。2010年に最初の『Bit.Trip Runner』が発売された。強制横スクロールのリズムアクションゲームで、プレイヤーキャラクターはコマンダービデオ(日本語版ではリズム星人と名付けられた)を操作、道中の障害をクリアしたりアイテムを取るアクションと音楽がシンクロする気持ち良さが大きな特徴だ。2013年には続編の『Runner2』が発売された。ゲーム性はそのままに、グラフィックを大きく進化させた。マリオの声を担当している事でも知られるCharles Martinet氏はこの作品でも印象的なナレーターを務めており、新作にも引き続き登場するそうだ。そして今回発表された『Runner3』は2017年に発売予定。対応プラットフォームは現時点では未定だ。