「ちいかわ」初のスマホゲーム『ちいかわぽけっと』配信開始。「討伐」や「草むしり」をして日銭を稼ぐ、ゆるふわ不条理世界

アプリボットは3月27日、iOS/Android向けに『ちいかわぽけっと』を配信開始した。本作は人気漫画「ちいかわ」を原作とした基本プレイ無料のスマートフォンゲームだ。

株式会社アプリボットは3月27日に『ちいかわぽけっと』を配信開始した。対応プラットフォームはiOS/Androidで、基本プレイ無料(アイテム課金型)にて提供されている。

本作は、イラストレーター・ナガノ氏がXで連載中の人気漫画「ちいかわ」を原作としたスマートフォンゲーム。「ちいかわたちといつでもどこでも一緒」をコンセプトに掲げ、原作の世界観を体験できる内容となっている

「ちいかわ」は、ナガノ氏が2017年にXへ投稿した「なんか小さくてかわいいやつ」をもとにした作品で、2020年から連載がスタート。漫画は累計発行部数360万部を突破し、2022年にはアニメ化。さらに、日本キャラクター大賞で2度のグランプリを受賞するなど、高い人気を誇る作品だ。見た目は愛らしく、ほのぼのとした雰囲気ながらも、「危ないヤツ」と呼ばれる敵対生物の存在や「草むしり検定」といった資格制度、不条理かつシビアなストーリー展開など、妙に現実的でダークな世界観を持つことも特徴だ。

そんな「ちいかわ」の世界をスマホゲーム化したのが『ちいかわぽけっと』である。本作では、ちいかわの世界観を再現したさまざまなアクティビティが用意されている。中でもメインとなるのは「討伐」モードだ。プレイヤーは部隊を編成し、「危ないヤツ」を討伐することで報酬を獲得できる。「虫」や「キメラ」、「中止で~す」など、原作に登場する敵が複数登場。プレイヤーは、ちいかわたちに「ぶき」や「どうぐ」を持たせて強化し、討伐を進めていく。

また討伐では、「おたすけキャラクター」を編成することで、戦闘時に攻撃を加えたり、さまざまなサポート効果を発揮したりする。「鎧さん」や「流れ星」、「でかつよ」など、おなじみのキャラクターも登場し、ファンには嬉しい要素となっている。戦闘はアプリ起動中に自動で進行し、装備はガチャで強化可能(4Gamer.net)。ゆるく展開される、ちいかわたちの戦いを見守るゲームプレイが特徴だ。

「討伐」以外にも、さまざまな要素が用意されている。「草むしり」モードでは、ブロック状に配置された草を抜くことで「フエラムネ」などのアイテムを入手可能。草を抜くには時間で回復する「げんき」を消費し、げんきを複数消費すると「オート草むしり」も利用できる。さらに、特定のアイテムを使用すると、「ハチワレ」や「うさぎ」が手伝ってくれることも。「フエラムネ」は討伐時の攻撃力アップに使用できるなど、草むしりは本作においても重要な仕事となっている。

また、「むちゃうまフェス」というモードでは、ちいかわたちが飲食店を出店。ハチワレのイタリアン風の店や、シーサーの「郎」風ラーメン店など、キャラクターごとに異なる料理を提供する。ブースのレベルを上げることで設備が豪華になり、提供できる料理の質も向上。料理のレベルが上がると、討伐時の能力値も強化される。さらに、このモードは放置ゲームのような仕様となっており、ゲームを起動していなくても料理が自動で作られる。

ホーム画面では、討伐や草むしりで入手した「ホームアイテム」を設置し、自分好みにカスタマイズ可能。アイテムに対応したキャラクターが登場し、かわいらしいアニメーションを楽しめる。また、ちいかわたちの衣装を変更することもでき、彼らが戯れる様子を眺めて癒されることができる。

本作のパブリッシング・開発を手がけるのは東京都渋谷区に拠点を置く株式会社アプリボットだ。『FFVII』の世界観をベースにしたRPG『FINAL FANTASY VII EVER CRISIS』や学園アドベンチャー『グリモアA〜私立グリモワール魔法学園〜』など、幅広いジャンルのモバイル向けゲームを展開している。そうした背景もあり、人気タイトルであるちいかわの初のモバイル向けゲーム化作品を開発しているかたちとなる。

『ちいかわぽけっと』は、事前登録者数が230万人を突破し、サービス開始前からiOSのApp Store無料ランキングで1位を獲得するなど、高い注目を集めている。それを記念し、ガチャに使用できる「宝石」をプレゼントするキャンペーンも実施中だ。「ちいかわ」のファンはもちろん、ゆるく楽しめるスマホゲームを探している人にもおすすめの一作と言えるだろう。

ちいかわぽけっと』はiOS/Android向けに配信中。基本プレイ無料(アイテム課金型)にて提供されている。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

記事本文: 50