『Cyberpunk 2077』の開発規模は『The Witcher 3』を超える、見えない現状を問う株主に公式が回答

CD Projektは、最初の発表から4年以上が経過しているプロジェクト『Cyberpunk 2077』の開発状況に言及し、現時点で制作に携わっている開発者の数が、『The Witcher 3: Wild Hunt』の繁忙期を上回っていることを明らかにした。

ポーランドのゲームパブリッシャーCD Projektは、最初の発表から4年以上が経過しているプロジェクト『Cyberpunk 2077』の開発状況に言及し、現時点で制作に携わっている開発者の数が、『The Witcher 3: Wild Hunt』の繁忙期を上回っていることを明らかにした。これまで同作に関する情報はほとんど開示されてこなかったが、株主向けのフォーラムに寄せられた質問に近況を報告した形だ。いまだ多くが謎に包まれてはいるものの、いよいよ本格的な開発段階に突入したことを示唆している。

 

開発状況フルスロットル

『Cyberpunk 2077』は、2012年の「CD Projekt RED Summer Conference」にて発表されたロールプレイングゲーム。タイトルが示すとおり、西暦2077年の荒廃した人間社会が舞台のサイバーパンク作品で、1988年に発売されたマイク・ポンスミスのテーブルトークRPG「Cyberpunk」シリーズの世界観をベースにしている。CD Projektの看板タイトル『The Witcher』シリーズと同様に、生々しい暴力を含む大人向けの内容を一人称視点もしくは三人称視点で描いたオープンワールドRPGということ以外、具体的なゲーム内容についてはほとんど明らかにされていない。先日には、同社の求人ページにて、車両に関するゲームメカニクスに精通したプログラマーの募集が掲載されたことから、空飛ぶ車の登場やカーアクションによる戦闘シーンも期待されている。

1988年のテーブルトークRPGを題材にした世界観
1988年のテーブルトークRPGを題材にした世界観

ポーランド語の質疑応答を翻訳したNeoGAFの情報によると、「最近のプレゼンテーションで、100人以上がGwent(The Witcher 3に登場するコレクティブカードゲーム、基本無料タイトルのスタンドアロン版を開発中)に着手しているとおっしゃいましたね。The Witcher 3の技術サポートを除いた残りの従業員は、Cyberpunk 2077に取り掛かっていると解釈してよろしいのでしょうか」という旨の質問が、株主フォーラムに寄せられた。これに対し、CD Projekt側は、「現在、The Witcher 3に最も人員を割いた月よりも多くの開発者が、Cyberpunk 2077の制作に携わっています」と回答。開発状況に関する具体的な情報開示は避けつつも、株式公開企業として株主の質疑に応じる義務を果たした。

また、『Cyberpunk 2077』のリリース時期については、サプライズを用意したいため現時点では明かせないと返答している。ちなみに、今年はじめに開かれた財務報告会議の中では、PC/PlayStation 4/Xbox Oneを対象に、2017年から2021年の発売を目指していることが報告されていた。ティザートレイラーで存在感を示した、ライフル弾を物ともしない下着姿の美人サイボーグの真相に迫れるのは、まだまだ先になりそうだ。

Ritsuko Kawai
Ritsuko Kawai

カナダ育ちの脳筋女子ゲーマー。塾講師、ホステス、ニュースサイト編集者を経て、現在はフリーライター。下ネタと社会問題に光を当てるのが仕事です。洋ゲーならジャンルを問わず何でもプレイしますが、ヒゲとマッチョが出てくる作品にくびったけ。Steamでカワイイ絵文字を集めるのにハマっています。趣味は葉巻とウォッカと映画鑑賞。ネコ好き。

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