「バター猫のパラドックス」活用ゲーム『CATO: Buttered Cat』Steamですぐさま“ほぼ100%好評”。猫が液体になったりバタートーストを背負って無限回転したり、ネットミームやアイデア満載パズルアクション

GCORES PUBLISHINGは9月6日、猫とバタートーストが主役のパズルアクションゲーム『CATO: Buttered Cat』を配信した。Steamにてさっそく高い評価を獲得している。

パブリッシャーのGCORES PUBLISHINGは9月6日、Team Wollが手がけたパズルアクションゲーム『CATO: Buttered Cat』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応。本作は、さっそく高い評価を獲得している。

本作は、猫とお喋りなバタートーストを主人公とする作品だ。いわゆる「バター猫のパラドックス」がモチーフになっており、ふたりの関係を活かしたゲームプレイが特徴となっている。


『CATO: Buttered Cat』では、主人公の猫とバタートーストにとって大事なミルク製造機が故障してしまい、ふたりは必要なパーツを求めて冒険する。ステージは5つのワールドに分けて、あわせて200以上が収録。プレイヤーは猫とバタートーストを個別に操作でき、パズルをこなして一緒にステージの出口に入ることを目指す。

猫は歩きのみで移動し、一方のバタートーストは2種類の軌道の左右へのジャンプ(壁ジャンプ可)のみ。猫は基本的に段差を登れないなど、それぞれの特性もパズル要素のひとつとなる。ただし、猫の背中にバタートーストが乗るかたちでふたりが合体すると「バター猫のパラドックス」が発動。つまり「落下した猫は常に足から着地する」と「落下したバタートーストは常にバターを塗った面が地面につく」という2つの言い伝え・ミームに矛盾が発生し、一緒に歩いたりジャンプしたり、さらに空中ジャンプも無限におこなえるようになる。

ステージのパズルには、猫とバタートーストそれぞれでしか操作できないスイッチやギミックが用意され、また(液体になった)猫しか通れないパイプや、ふたりが合体あるいは分離した状態でしか通れないエリアなども存在。お互い協力し合いながらステージクリアを目指す。このなかでは、装置から射出され勢いをつけるなど、環境だけでなくキャラクターの動きや位置もパズル攻略に絡んでくる。


本作は、PC(Steam)向けに9月6日にリリース。それから約3日が経った本稿執筆時点で、ユーザーレビューでは約330件のうち実に99%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。この調子で投稿数が増えれば、「圧倒的に好評」ステータスも狙える非常に高い好評率を記録している。

レビューにおいては、直感的に仕組みを理解できるパズル要素や、そのバリエーションの豊富さおよびレベルデザインの巧みさ、猫とバタートーストの操作性の良さ、キュートな世界観などが高く評価。パズルの難易度については、簡単すぎず難しすぎず程よいと受け止める人が多いようだ。なお本作にはヒント表示機能があり、またステージをスキップすることも可能で、そうした配慮も評価されている。このほかステージ内の隠し要素や、定番ゲームをモチーフにしたミニゲームも好評である。

本作の開発元Team Wollは、中国・広州市に拠点を置くスタジオだ。本作は、販売元GCORES PUBLISHINGが2022年に開催したゲームジャムイベントに出品された作品がベースとなっており、「バター猫のパラドックス」をモチーフにした基本的なパズルゲームプレイは当時から確立されていた様子。当時から好評を受け話題になっていた。そこからさらに開発が進められ、このたび製品版としてリリースされた格好だ。

『CATO: Buttered Cat』は、PC(Steam)向けに配信中。リリース記念セールとして、9月20日までは10%オフの1170円(税込)で購入可能だ。体験版も配信されている。また、上述したゲームジャムに出品されたバージョンはPC(itch.io)にて無料配布中である。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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