『ストリートファイター6』公式世界大会、「決勝ライブ視聴有料化」への批判を受けて価格調整検討中。“なぜ有料にしたのか”も説明へ
カプコンは10月10日、「CAPCOM CUP 12」および「ストリートファイターリーグ:ワールドチャンピオンシップ 2025」のライブ視聴チケット価格について、調整を検討中であると発表した。

カプコンは10月10日、「CAPCOM CUP 12」および「ストリートファイターリーグ:ワールドチャンピオンシップ 2025」のライブ視聴チケット価格について、調整を検討中であると発表した。本件の検討は、ファンの声を受けておこなわれることとなったそうだ。
「CAPCOM CUP 12」は、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』の世界一を決める世界大会だ。本大会は、来年3月11日から3月14日にかけて開催予定。全世界で開催されている予選を勝ち抜いた48人の選手が、優勝賞金100万ドルを懸けて頂点を目指す。
そして「ストリートファイターリーグ:ワールドチャンピオンシップ 2025」は、日本・北米・EU地域でそれぞれ開催される『ストリートファイター6』のチーム戦の、世界最強チームを決める大会。3月13日、3月15日の2日間をかけて、各リージョンで優勝したチームが一堂に会し、頂上決戦を繰り広げる。

カプコンは先月9月28日、東京ゲームショウ2025にておこなわれたステージイベント「重大発表アリ!『CAPCOM eSports』日本×韓国スペシャルマッチステージ」にて、CAPCOM CUP 12とストリートファイターリーグ:ワールドチャンピオンシップ 2025の会場観戦チケットの価格を発表した。さらに今年は、3月14日と3月15日の決勝戦のライブ視聴が有料となり、無料配信はその翌週になることが告知。昨年までは無料で楽しめたライブ視聴が有料になったことで、国内外のファンおよびプレイヤーから多くの批判が寄せられていた。

9月28日のステージイベントでは「重大発表アリ!」として、ふたつの大会に関する情報として、プロレスラーのケニー・オメガ氏のスペシャルゲスト出演や、大会のメインビジュアルなどが発表された。その一方で、先述した決勝戦のライブ視聴の有料化もあわせて発表されたかたちとなっていた。
有料化発表においては、今まで無料で見ることができたライブ視聴が有料になったこと、その理由が明かされなかったこと、発表がステージに登壇した選手らを通しておこなわれたことなど、SNS上でさまざまな理由から批判が上がるかたちに。また、『ストリートファイター6』で活躍するプロゲーマーの一部からは、ライブ視聴が有料化になることで大会の視聴者が減少し、本作の盛り上がりに歯止めがかかるのではないかと懸念する声も聞かれていた。
これらの声はCAPCOM eSportsの公式Xアカウントのみではなく、『ストリートファイター6』のディレクターを務める中山貴之氏のXアカウントにも寄せられた。その中で10月2日、中山氏はアメリカの『ストリートファイター6』プレイヤーBrian_F氏からのリプライに返答。カプコン社内で開発部門とeSports部門が分かれており、中山氏および同作プロデューサーの松本脩平氏は本発表のことを知らず、会場でショックを受けたという。そして、社内にて有料化に関する話し合いを進めていると報告した。
そして本日、CAPCOM eSportsの公式Xアカウントは有料化されたライブ視聴の価格調整の検討をおこなっていることを発表した。10月下旬を目途に、ライブ視聴チケットの新たな価格設定に加えて、有料化の背景や意図について発表を予定しているという。
なお本日、個人戦となるCAPCOM CUP 12のルールの変更も発表されている。競技性と観戦価値を高める狙いのもと、ダブルエリミネーション形式トーナメントとなるフェーズ1、総当たり戦のフェーズ2、そして、5試合先取のシングルエリミネーション形式トーナメントTOP16以降という、「eSports World Cup」と同様の形式が採用されることとなった。後日発表となるライブ視聴チケットの価格調整とあわせて、今後も熱狂が続くことを期待したい。
「CAPCOM CUP 12」および「ストリートファイターリーグ:ワールドチャンピオンシップ 2025」は来年3月11日から3月14日にかけて開催予定だ。同大会の会場観戦チケットは、本日より抽選販売受付中だ。