『Call of Duty: Black Ops 6』はチーターの「1時間以内」のスピード排除を目指す。発売初日から新技術を導入、進化するチーター退治
Activisionは『Call of Duty: Black Ops 6』を10月25日に発売する。発売を直前に控えるなか、本作に導入されるアンチチートシステムに関する報告が発表された。同作ではチーターを最初のマッチ参加から1時間以内に排除することを目標に、より進化したチート対策が実装される予定であるとのこと。
『Call of Duty: Black Ops 6』(以下、CoD: BO6)は、FPS『Call of Duty』シリーズの最新作だ。対応プラットフォームはPC(Steam/Battle.net/Microsoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneで、Xbox Game Pass向けにも提供される予定。本作の開発はTreyarch Studioを中心として行われている。
同シリーズは独自のアンチチートシステム「RICOCHET Anti-Cheat」(以下、RICOCHET)を開発し、チート対策に力を入れてきた(関連記事)。カーネルレベルドライバと呼ばれる通常のソフトウェアよりも強い権限をもったソフトウェアを用いた不正ツールの検知や、機械学習を利用したチート対策プロセスなどがそれにあたる。 RICOCHETは『CoD: BO6』でもリリース当日から導入される予定であり、今回の報告では新技術を用いたRICOCHETのアップグレードについて説明されている。
同報告によると、新技術によって機械学習システムの強化やランク順位の継続的な監視などのアップグレードが実装される模様。これらの新技術は『CoD: BO6』のマルチプレイオープンβテスト中に試験運用されていたと伝えられている。
2週間にわけて開催されたオープンβテスト期間中、1週目ではチート使用者はBANされるまでに平均約10回のマルチプレイヤーマッチに参加できていたという。これを受けて2週目では、システムの調整と新しい検出方法によりBANまでの時間の平均を半分の5マッチに短縮することに成功。2週目でのBANのうちの25%は、チーターが初めてプレイしたマッチ中に行われたと伝えられている。また試合開始前の不正検出にも重点を置いており、不正行為が確認された1万2000 件以上のアカウントを試合が始まる前にBANしたことも報告されている。最終的な目標として、チート使用者を最初のマッチ参加から1時間以内にBANすることを目指しているとのこと。
また報告によれば、チート使用者の銃をダメージが与えられないレベルまで弱体化したり、チート使用者に“幻覚”を見せて惑わせるといったRICOCHET特有のチート対策「緩和処理(Mitigation)」も続投(関連記事1、関連記事2)。『Call of Duty: Warzone』では新たな「緩和処理」も導入されているという。ActivisionおよびRICOCHETチームはこれからも絶え間ない努力を続け、対戦型FPSジャンルを長年悩ませ続けるチート使用者との戦いに今後取り組んでいくとして、改めてその姿勢を表明している。
『Call of Duty: Black Ops 6』はPC(Steam/Battle.net/Microsoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに10月25日発売予定だ。Xbox Game Pass向けにも提供される。また、日本時間10月22日午前1時からは全プラットフォーム同時に事前ダウンロードが開始される予定。