異世界「編集」3Dアクション『Bradley the badger』発表。制作途中のゲーム世界を“ツールで修正・編集”しまくり冒険譚

Day 4 Night Studiosは12月12日、新作3Dアクションアドベンチャー『Bradley the Badger』を発表。本作はアナグマの主人公を操作し、さまざまなゲーム世界を旅するアクションアドベンチャーゲームだ。

デベロッパーのDay 4 Night Studiosは12月12日、アメリカ・ロサンゼルスで開催された「The Game Awards 2025」にて新作3Dアクションアドベンチャー『Bradley the Badger』を発表した。PC(Steam)向けに開発が進められており、コンソール展開については「検討中」。現時点で発売時期は明かされていない。

『Bradley the Badger』は、かつて人気シリーズの主人公として知られたアナグマの「ブラッドリー」を操作し、“未完成のゲーム世界”を旅する3Dアクションアドベンチャーゲームだ。ブラッドリーは故郷へ帰りたい一心で、仲間と自らの世界を救うための旅に踏み出すも、行く先で待っていたのは開発途中のまま取り残された無数のゲーム世界。トレーラーには、『Bloodborne』や『Cyberpunk 2077』、『The Last of Us』を思わせるパロディ世界が次々と登場し、メタ的な視点で語られるユニークな冒険が描かれるようだ。

ゲームプレイでは、アクションや探索、収集要素、クエスト、隠し要素といったアクションアドベンチャーの基本を押さえつつ、未完成世界ならではの柔軟な攻略が求められる構造が特徴だ。

とりわけ重要な役割を担うのが、「Kit」と呼ばれるツールである。ブラッドリーはこのKitを使うことで、開発途中のゲーム素材に対し“開発者のように干渉する”ことができる。サイズ調整や操作対象の切り替え、地形の押し出し・引き伸ばしといった編集が可能で、移動・パズル・戦闘へのアプローチを大きく変える力を持つ。また、ブラッドリーがフライパンを手に敵へ挑む場面も確認されており、直感的なアクションと創造的な編集ツールが共存するゲームデザインになるようだ。

本作を手がけるDay 4 Night Studiosは、元Ubisoftの主要開発者らによって2024年に設立された新スタジオである。中心となるのは『マリオ+ラビッツ』シリーズの開発を率いたDavide Soliani氏と、『Red Dead Redemption』『シャドウ・オブ・モルドール』『パーフェクトダーク』などに携わったChristian Cantamessa氏。本作は同スタジオにとって初のオリジナルタイトルとなる。

Steamページでは、『Bradley the Badger』について「ゲームと創造性、そして行き詰まりを感じたすべての人へのラブレター」と紹介しており、ゲーム制作の過程そのものを物語として昇華した作品であることが強調されている。未完成の世界を舞台に、“創る”ことをテーマに据えた意欲的なアクションアドベンチャーとなりそうだ。

『Bradley the Badger』はPC(Steam)向けに開発中で、追加プラットフォーム展開も検討されている。現時点で発売時期は未発表。

Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

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