2人プレイ専用ゲーム『違う星のぼくら』開発者、同作は「仲が微妙でギスギスしてる2人」にもプレイしてほしい。よりギスギスするけど

ところにょり氏は仲が良くない2人にも遊んでほしいとしている。

講談社ゲームクリエイターラボは4月25日、『違う星のぼくら』を発売する。対応プラットフォームはPC(Steam)。同作においては、「仲があんまりよくない二人にも遊んでほしい」という願いが込められているようだ。

『違う星のぼくら』は、個人のインディーゲームクリエイターところにょり氏が手掛ける2人プレイ専用ゲームだ。前作『違う冬のぼくら』同様に2人プレイ専用でありつつ、本作は目的秘匿型のゲームとなっている。2人でパズルを解きながら旅を進めていき、それぞれに与えられた目的を果たすことになる。

2人プレイゲームといえば、仲のいいプレイヤーで進めるようなイメージが強いことだろう。しかしながら、ところにょり氏は仲が良くない2人にも遊んでほしいとしている。弊誌インタビューでところにょり氏は以下のように回答している。

――『違う星のぼくら』は、ちょっとギクシャクした関係の人たちがやっても大丈夫なんですか?

ところにょり氏:
ギクシャクしている人同士で遊ぶと、よりギクシャクするような作りにはしています(笑)前作もそうだったんですけど、すごく仲良い者同士だったとしても、どこかで相手のことを実は見下しているとか、そういう関係性のふたりがプレイすると結構ギクシャクしがちですね。『違う冬のぼくら』では、片方に付き従わないといけないという状況になることがあるんですけど、そういうときに普段自分が上だと思っていた方が付き従わないといけない立場になったとき、すごいストレスになるみたいなんですよね(笑)

こいつに命令されるの嫌だな、みたいな感じになって、関係がよりギクシャクするみたいな風になっているのとかを見ると……、すごい楽しかったですね。

また、どのような人同士でプレイしてほしいかという質問についても、微妙な関係性のふたりにやってほしいとしている。

――本編は、どういう関係性の人とプレイするのがおすすめで、どういう関係性の人とプレイしないのがおすすめですか。

ところにょり氏:
僕としてはやっぱり、実は相手のことを見下しているとか、そういうイーブンじゃないよねみたいな力関係のふたりでやると、ちょっとギスギスしてくれるんじゃないかなと(笑)

ただ、2人プレイ専用ゲームというものをわざわざ一緒にプレイしようねって思ってくれる人は、もう全員プレイしてほしいなと思っています。わざわざプレイしなくて良いふたりにプレイしてほしいと強気なことは思っていませんが、自然とこのゲームを遊んでみたいなと思ってくれた人にはおすすめしたいと思います。

――仲が悪くなったら責任取ってくれますか。

ところにょり氏:
いや、取らないです。それはふたりの関係性なので(笑)このゲームで持ち上がったふたりの問題は、いつか絶対出てくる問題だと思うので……。

――え!?

ところにょり氏:
早くて良かったねって言うぐらいかもしれないです(笑)掘り起こさなくて良いことをわざわざ掘り起こしているわけではなくて、当たり前のふたりの問題が当たり前に出てきたっていうだけでしょう。きっと。

『違う星のぼくら』は、単なるゲームとしてだけでなく、関係性の変化も楽しめるゲームになることだろう。どのような変化になるかはさておき。弊誌インタビュー全文はこちらから読んでみてほしい。

『違う星のぼくら』は、PC(Steam)向けに明日4月25日発売予定だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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