和風“不殺”アクション『Bloodless』配信開始、日本語対応。かつて「人斬り」と恐れられた浪人、カウンター主体の“殺さない戦い”で悪徳将軍に立ち向かう

3D Realmsは8月30日、『Bloodless』を配信した。不殺を誓った浪人が悪徳将軍に立ち向かう、和風アクションアドベンチャーゲームだ。

パブリッシャーの3D Realmsは8月30日、Point N’ Sheepが手がけたアクションアドベンチャーゲーム『Bloodless』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は1740円(税込)。9月6日までは15%オフの1479円で購入可能。 ゲーム内は日本語表示に対応している。

本作は、和風の世界観が採用されたレトロスタイリッシュな作品だ。主人公が敵を殺さない、カウンター主体の戦闘システムが特徴となっている。


『Bloodless』の主人公は、かつて“人斬りの巴”と恐れられた浪人だ。とある出来事の後しばらく離れていた瀑川の地に帰ってきた巴は、以前仕えていた明智将軍による暴政を目の当たりにし、己の過去に立ち向かうため戦う。ただし、これ以上命を奪うことはしないと誓った彼女は、ふたたび刀を手にすることはなかった。

本作では、さまざまな環境のエリアが組み合わさって構成された広大なマップを探索しながら、武士や忍者、山賊などの敵と戦う。出会った民衆の助太刀をするなどのクエストを通じて戦いに赴き、物語を進めていく格好だ。探索するなかではサブクエストを請け負えることもある。

先述したように主人公の巴は武器を所持しておらず素手のため、敵を退けるには相手から武器を取り上げて、戦意喪失させなければならない。ここで活躍するのが、「猛進」というアクションだ。短距離を瞬時に移動できるダッシュであり、敵の攻撃に向かってタイミングよくダッシュすると、パリィのように攻撃を受け流すことが可能。この際に敵をなぎ倒すことができると、武器を落として退散していく。

 


敵の種類によって、武器や攻撃アクションが異なるのはもちろん、予備動作から攻撃発動までのタイミングが異なったり、連続攻撃を放ったり、あるいは猛進一撃では倒せなかったり、受け流せない特殊攻撃をもっていたりとさまざま。猛進はスタミナゲージを消費するため、敵の攻撃を見極めて使いこなすことは重要である。

主人公には「気打」というアクションもあり、こちらは敵の気力ゲージを削ることができる近接攻撃だ。ゲージがゼロになると気絶し、この際に猛進を敵に直接叩き込むことができる。特に受け流せない特殊攻撃を連発する強敵に対しては、猛進でのカウンターを狙いつつ、気打を当てていく戦略が有効だろう。

 


ゲームを進めるなかでは、敵の気力ゲージを大幅に削れるなど戦況を有利に運べる秘技を習得できたり、さまざまなバフ効果を得られる家宝を入手したりできる。家宝は、スロットに装備することで効果が発揮され、家宝スロット数を増やしたり、主人公の各種ステータスをアップグレードしたりできる要素もある。さらに、スキルツリー形式で猛進や気打などのアクションを強化できるシステムも用意されている。

また和風作品らしく、本作では体力回復アイテムは抹茶となっている。マップ内で抹茶の葉を入手することで作ることができ、ひょうたんの容器に入れて持ち運び、任意のタイミングで使用可能。容器を拡張できる要素もある。お茶の材料は抹茶の葉以外にも生姜や小豆、さくらんぼなどがあり、種類によって一定時間スタミナ無制限になったり、気打が強化されたりと、さまざまな効果をもつお茶を淹れることができる。


本作の開発元Point N’ Sheepは、ブラジルに拠点を置くインディースタジオだ。本作は、2019年開催のゲームジャム「Ludum Dare 45」向けに制作された作品(itch.io)をベースにして約5年をかけて開発。不殺を貫く侍を主人公にするというコンセプトは当初からのもので、当時はカウンター攻撃のみだったところ、積極的に攻めていけるよう気打などを追加していったそうだ。開発においては『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』や『ゼルダの伝説』『Hollow Knight』などから影響を受けているとのこと。

『Bloodless』は、PC(Steam)向けに配信中だ。体験版も配信されている。また本作は、Nintendo Switch版も2024年内に配信予定となっている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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