Blizzard Entertainmentは、先日よりクローズドベータテストを実施しているオンラインマルチプレイヤーシューター『Overwatch』の詳細を、現在開催中のイベント「BlizzCon 2015」にて正式発表した。同作の対象プラットフォームはPC/PS4/Xbox Oneとなり、発売は2016年6月21日以前が予定されている。現在は3種類のエディションの予約販売が海外でスタートしている状況だ。なお昨日早朝から小売店や公式サイトから『Overwatch: Origins Edition』の大量のリーク情報が流出していた。
参考記事: BlizzardのマルチプレイヤーFPS『Overwatch』の「Origins Edition」がPC/PS4/Xbox One向けに2016年春リリースか【UPDATE2】
「BlizzCon 2015」のオープニングセレモニーでは、ピンクのメックを操縦する『Star Craft II』アイドルプレイヤー「D.Va」、冷気を発生させる銃で敵を翻弄する「Mei」、そして「Hanzo」と因縁があるらしきサイボーグニンジャ「Genji」の3種類のヒーローがプレイアブルキャラクターとして参戦することも明らかにされた。これで現在『Overwatch』向けに発表されているヒーロー数は21名となっている。
3種類のエディションはそれぞれ39.99ドルの『Overwatch』、59.99ドルの『Overwatch: Origins Edition』、そして『Overwatch: Collector’s Edition』と名付けられており、いずれも購入すれば21名すべてのヒーローが使用可能になるという。ただし『Overwatch』単体はPC向けにのみ現在リリースされており、『Overwatch: Origins Edition』か『Overwatch: Collector’s Edition』はPC/PS4/Xbox One向けに予約販売中だ。「Origins Editin」には5種類のスキンと各種デジタルコンテンツ、さらに「Collector’s Edition」にはビジュアルソースブックとサウンドトラック、「Soldier: 76」のスタチューが同梱される。
なお予約購入者には予約特典として「Noire Widowmaker Skin」が提供されるが、ベータテストへの参加権はふくまれないようだ。
いわゆるチームベースで戦うクラス(あるいはヒーロー)型オンラインマルチプレイヤーFPSは、現在『League of Legends』などで活況なMOBAの次に流行するジャンルになるのではと目されており、各社が取り組んでいる状況だ。たとえば『Borderlands』で知られるGearbox Softwareは『Battleborn』、元『Gears of War』デザイナーとして知られるCliff Bleszinski氏は『The Lawbreaker』などを手がけている。はたして、先陣を切って発売日を発表し、さらにFree-to-Playではなくパッケージ型のビジネスモデルを導入した『Overwatch』がどのような発展を遂げるのか、今後のさらなる情報と動向に期待したい。