『BioShock』生んだIrrational Gamesが再始動 開発スタッフを募集

『BioShock』シリーズを生みだしたIrrational Gamesが、公式サイトにて開発スタッフを募集している。今年2月、同スタジオは規模縮小を発表し、スタッフの大型レイオフを実施していた。『BioShock Infinite』を発売してから1年半、コアゲーマー向けの作品に専念すると宣言してから9か月を経て、Ken Levineが再始動しつつあるようだ。

募集されているスタッフは、ITマネージャーおよびシニアクラスのプログラマだ。後者の募集要項では、『BioShock Infinite』でも採用されていたUnreal Engine 3と、新たにUnreal Engine 4の知識が高く望まれている。また、マルチプレイヤー構築に関する経験も歓迎されている。採用後、開発スタッフがどのようなプロジェクトへ参加するかは、明らかにされていない。

今年2月にスタジオのリーダーKen Levineは、小規模チームを構築し、高いリプレイ性を持つストーリー主導のゲームを開発したいと、ファンらにレイオフの理由を説明していた。彼は、運がよければ『BioShock』でなにかできるかもしれないと2月に伝えていたが、シリーズに深くは関わらないことを同時に示唆している。また『BioShock』シリーズの管理は現在、親会社である2K Games下にあり、Irrational Gamesが次回作で『BioShock』の続編やスピンオフを手がける可能性は低いと思われる。

2月のレイオフで、Irrational Gamesは自らを15人の小規模チームに縮小した。当初は2K Gamesから独立することを視野に入れていたが、2K Gamesの説得を受け、同社のもとに留まることを決定した。Irrational Gamesを離れた開発スタッフは、Take-Two下のスタジオやサードパーティーなどへ移籍している。『The Black Glove』を発表したDay For Night Gamesや、Kickstarterで25万ドルを獲得した『The Flame in the Flood』のThe Molasses Floodなど、新規デベロッパーとして再出発した者たちもいる。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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