輪リズムゲーム『Beatblock』の体験版が話題。全方位回転ビート刻みが熱い、ユーザー作成譜面の共有などで人気の輪広がる


現在開発中のリズムゲーム『Beatblock』の体験版がSNS上で話題になっている。『Beatblock』のリリース日は、現時点で未定。ただ無料体験版がリリースされており、そちらが好評模様。オリジナル楽曲が好評であるほか、ユーザーの創作譜面を共有しあえる機能があるため、海外のリズムゲームフリークを中心にすでにコミュニティは盛り上がっており、発売に向けて期待が高まっているようだ。


『Beatblock』は、ビートを刻む形式のリズムゲームだ。画面中央の球状のキャラクターに備え付けられているパドルを回転することにより、全方位から迫ってくるブロックを受け止めたり、横からタイミングよく叩いたり。ゲームパッドとマウスの両方で操作可能。キャラクターは常にマウスカーソルのある方向を向くため、もっとも距離が近いブロックの方へカーソルを移動させることで、自然とリズムに乗れる。中には、ラップトップ式パソコンのタッチパッドを使用するプレイヤーも見受けられる。


本作の開発にはすでに4年を費やされているようで、2021年7月のGitHubにおけるソースコード公開などを経て、今年5月にitch.ioで体験版が配信となった。続く6月にSteamでも体験版が公開されたことがきっかけで、より多くのプレイヤーがその存在を知ることとなったようだ。今月に入ってからはX上で「このゲームはきっと人気が出ると思う」という主旨のプレイ動画付きポストが広く拡散され、公式アカウントもリプライで反応を示した。日本のX上でも体験版のプレイ映像をポストするプレイヤーが増え、徐々にプレイ人口が高まってきている。これを受けて公式Discordサーバーは、急遽『Beatblock』日本人向けサーバーを独立的な形で開設するなど、コミュニティは活発な動きを見せている。冒頭に述べたように輪上のノーツを吸収していくシステムや、オリジナル曲のクオリティが好評を博している様子。


現在、プレイヤーコミュニティにおいてカスタムレベルの作成や共有が盛んな様子だ。カスタムレベルとは、好きな楽曲を読み込んでプレイ用の譜面を作成できる仕組みである。この機能は体験版上でも利用可能であり、保存したプロジェクトファイルは圧縮して他者と共有もできるため、ユーザーは好みの楽曲でオリジナル譜面を作ってDiscordのカスタムレベル用チャンネルで配布し、他のプレイヤーに自作譜面を遊んでもらう形で楽しんでいるようだ。

筆者がプレイした限りでは、体験版で遊べる範囲でもブロックのバリエーションは豊富に感じられる。パドルの正面で受け止めるもののほか、パドル側面で横から叩くもの、ブロックが接触すると同時に「Z」キー入力も必要とするもの、またパドルで触れないように避けなければならないものなどがある。しかし、もっとも基本的な操作はコントローラーのスティック向きの変更、もしくはマウスのカーソル移動のみであるため、とてもシンプルな作りといえよう。オリジナル&ライセンス楽曲も音色や曲調のバリエーションが豊かでリズミカルなため、聴いているだけでもちょっとウキウキしてくるような雰囲気があって、とても心地よい。


また、現時点では言語として英語と「OwO」のみが選択できる。「OwO」はOwOの文字列を顔文字に見立てたお遊び要素のようなので、現状では実質英語のみということになる。しかし、開発チームは「ローカライズ担当者さえ見つけられれば日本語化もしたい」とDiscordサーバー上でコメント。日本人にとってもチュートリアルなどがわかりやすくなるよう、今後日本語化の対応がどうなるかにも注目が集まる。

『Beatblock』は現在開発中で、リリース時期は未定。PC(itch.io/Steam)にて無料体験版が配信中だ。開発チームはリリースに向けて、新しいステージや楽曲、ブロック、コスチュームなどを追加し、引き続きコンテンツ拡充を進めていくとのこと。今後の続報に期待したい。