鳥類裁判アドベンチャーゲーム『Aviary Attorney』が12月18日にリリースへ、”鳥人間”たちがカエル殺人事件などを解決するミステリー作品

英国のインディーデベロッパーSketchy Logicは、第1弾タイトル『Aviary Attorney』を12月18日にリリースする。

英国のインディーデベロッパーSketchy Logicは、『Aviary Attorney』を12月18日にリリースする。本作は動物人間たちが闊歩する1848年の珍妙なパリを描いたミステリーアドベンチャーゲームだ。身体は人間、頭は鳥の「鳥人間」コンビが、パリ市内で発生する様々な事件を解決してゆく。なお過去にAUTOMATONではIndie Pickでも紹介したことがある。

1848年と言えば、史実ではブルジョワジーに対する市民たちの怒りが沸騰し「1848年革命」が起きた年であり、パリを中心にヨーロッパで急速な体制の変化が進みつつあった。プレイヤーの分身となるのは法律事務所を営む「ファルコン」で、相棒のワトソン君ならぬ「スパロウソン君」と共に難事件の解決を目指す。ゲーム内では殺人容疑をかけられたブルジョワジーのネコ人間「デミャウ」の潔白を証明する事件などが登場するという。

カエル人間、鳥人間、ウサギ人間にネズミ人間と『Aviary Attorney』には様々な種族が登場する。この特徴的なビジュアルや世界観は、1800年代の風刺画家「J.J.グランヴィル」が描いた”首から上が動物”な作品群に影響を受けたものだ。また本作の楽曲は、1800年代に活躍した作曲家カミーユ・サン=サーンスのものが採用されており、1800年代のヨーロッパの雰囲気を貫いた作風が『Aviary Attorney』の1つの特徴ともなっている。

昨年9月には『Hatoful Boyfriend(はーとふる彼氏)』がSteamにて全世界へリリースされたが、今年は『Aviary Attorney』が鳥好きゲーマーたちの心を射止めることになるかもしれない。

 

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

Articles: 1728