鳥類裁判アドベンチャーゲーム『Aviary Attorney』が本日Steamで配信開始、鳥の弁護士ファルコンとスパロウソン君が19世紀パリで発生した難事件を解決

英国のインディーデベロッパーSketchy Logicは、『Aviary Attorney』のリリースをSteamで開始した。価格は1480円、サウンドトラックを収録したバージョンが1980円。12月29日までスペシャルプロモーションとして15パーセントオフにて販売されている。

英国のインディーデベロッパーSketchy Logicは、『Aviary Attorney』のリリースをSteamで開始した。価格は1480円、サウンドトラックを収録したバージョンが1980円。12月29日までスペシャルプロモーションとして15パーセントオフにて販売されている。

『Aviary Attorney』は、頭は動物、体は人間の動物人間たちが闊歩する不思議な世界を特徴的なビジュアルで描いたミステリーアドベンチャーゲームだ。革命の嵐が欧州に吹き荒れた1848年のパリを舞台に、プレイヤーは法律事務所を営む弁護士「ファルコン」と助手の「スパロウソン君」の視点から難事件解決を目指す。タイトル名や主人公の名前から見て、『Aviary Attorney』はカプコンの『逆転裁判』シリーズにインスパイアされた作品と言えるだろう。海外での『逆手裁判』シリーズの名前は『Ace Attorney』であり、また主人公の「成歩堂龍一」の名は北米では「Phoenix Wirght(フェニックス・ライト)」へと変更されている。

証拠品を集め町中を探索し、裁判にて事件の真相を追求するというひな形は『逆転裁判』のものだが、『Aviary Attorney』で特筆すべきはやはりそのビジュアルや世界観だ。アートスタイルは1800年代の風刺画家「J.J.グランヴィル」に影響を受けており、また楽曲の1800年代の活躍した作曲家カミーユ・サン=サーンスのものが採用されている。2014年12月にKickstarterで1万8917ポンドの獲得に成功しており、細かなアニメーションなど細部に至るまでクオリティが高められている点も良い。

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なお当初は12月18日リリースと発表されていたものの、発売直前にセーブデータ関連のバグが発見され発売日が今日まで延期されていたようだ。発売から数時間が経過したいま、Steamへはおよそ1時間程度でチュートリアルと最初の章をクリアしたとのレビューがいくつか投稿されており、どれも高い評価が下されている。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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