マルチ対応・もふもふ動物アクションRPG『ATLYSS』さっそく“99%好評”のロケットスタート。ツボを押さえたキャラクリ機能にマニアも唸る

パブリッシャーのKisSoftは11月23日、アクションRPG『ATLYSS』をPC(Steam)向けに発売した。

パブリッシャーのKisSoftは11月23日、アクションRPG『ATLYSS』をPC(Steam)向けに発売した。リリース当日中に「非常に好評」ステータスを獲得し、人気を博しているようだ。なお本作は、本稿執筆時点で日本語へのローカライズ対応はされていない。

『ATLYSS』は、動物の探検家となってフィールドやダンジョンを探索するアクションRPGだ。プレイヤーキャラクターとなる動物は鳥やネズミのような5種から選択できる。いずれも毛むくじゃらで愛嬌があり、性別、模様や色、尻尾の有無や髪型をカスタマイズ可能だ。ほかにも、体の太さや腕の筋肉量、胸やお腹、お尻の膨らみ具合を調整するスライダーがあるため、プレイヤーごとに個性豊かな自分だけのキャラクターを作れる。

α3.4.8におけるキャラクタークリエイション画面

本作の舞台は、小動物たちが暮らす謎に満ちた世界「ATLYSS」だ。フィールドや遺跡のようなダンジョンを探索して、敵を倒したりお宝を探したりといったクエストをこなすことでストーリーが進行する。プレイヤーキャラクターは初心者クラスからスタートし、「ファイター」「ミスティック」「バンディット」という3種のクラスへと派生していく仕組みとなっている。クラスにはそれぞれ得意とする攻撃タイプが存在する。ファイターは近接戦闘、ミスティックは魔法、バンディットは遠距離武器とスピードを得意としている。通常の攻撃行動以外にも、キーボードの数字キーで即座に発動できるスキルが複数存在し、ガードやパリィも用いながら遺跡に住まう大小さまざまな敵と戦っていくこととなる。さらに本作は、オンラインマルチプレイにも対応している。最大16人で、クエストを一緒にこなす協力プレイモードと、PvPでバトルする対戦モードを楽しめる。

本作は11月23日に早期アクセス版としてリリース。本稿執筆時点では256件のレビューが投稿されており99%がおすすめとする「非常に好評」ステータスを獲得している。現在、Steamでは体験版をプレイすることはできなくなっているものの、ユーザーレビューでは体験版からの合計ですでに500時間近い総プレイ時間を記録しているプレイヤーも存在している。同時接続プレイヤー数は、リリースからの24時間のピーク時で約5500人を記録しており、盛り上がりを見せている。

Steamユーザーレビューに寄せられた意見として、細かなキャラクタークリエイション機能を評価する声が多い。キャラクターモデルはローポリでありながら、PS1/2時代の懐かしい気分に浸れるということで好意的に捉えているユーザーも多いようだ。『クラッシュバンディクー』を遊んでいた頃の気持ちになったという意見や、グラフィックやゲームの雰囲気から『ファンタシースターオンライン』を思い出すという声が複数あがっている。NPCに関するレビューも多数見られた。特に最序盤に遭遇するクエスト受付係のアンジェラが人気のようで、ファンアートも描かれている。スピーディで爽快感があるアクションも好評を博しているようだ。

本作の開発は、個人ゲーム開発者のKiseff氏が2年前から単独で行っている。個人開発による3DのオンラインアクションRPGとしてクオリティが高いとして、現在の約10ドルという価格は十分にゲームの価値に見合っているという意見も見られた。Kiseff氏は、擬人化された動物コンテンツを好むコミュニティで人気のクリエイターだ。また、現在Steamでは無料体験版の配信は終了となっているが、itch.ioにおいては引き続きバージョン3.4.8aのアルファ体験版を無料でダウンロードすることができる。Steamの早期アクセス版、アルファ版ともに日本語対応はされていないが、システムや操作感を確認してみたい場合はitch.ioからアルファ版をダウンロードしてみるのも良いだろう。

『ATLYSS』は、PC(Steam)向けに早期アクセス版として配信中。価格は税込1200円。

Kei Aiuchi
Kei Aiuchi

RPG、パズル、謎解きアドベンチャー、放置系などを遊びます。比較的やりこみ型。特に好きなゲームは『ルーマニア#203』

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