「アサクリ」シリーズ新作『Assassin’s Creed Syndicate』の初週売上が前作より減少、『Unity』のローンチ問題が影落とす

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Ubisoftは2015会計年度第2四半期の投資家向け説明会にて、シリーズ最新作『Assassin’s Creed Syndicate』の初週売上が、前作『Assassin’s Creed Unity』よりも減少していることを明らかにした。海外メディアGameSpotが報じている。前作『Assassin’s Creed Unity』でのローンチ問題が影を落としたとUbisoftは考えており、2週目以降はセールスは回復すると予測しているようだ。

『Assassin’s Creed Syndicate』は、海外でPS4/Xbox One版が10月23日にリリースされたばかりの『Assassin’s Creed』シリーズ最新作だ。今作では工業化が進み街中が蒸気に包まれるようになった19世紀ロンドンを舞台に、初の双子のアサシン「ジェイコブ・フライ」と「エヴィー・フライ」がロンドンの暗部を掌握するストーリーが描かれている。

UbisoftのCFOであるAlain Martinez氏は、『Assassin’s Creed Unity』で起きた問題が、“明らかに”この『Assassin’s Creed Syndicate』の初週売上に影響を与えているとコメントしている。

前作『Assassin’s Creed Unity』は、2014年11月にシリーズ初の完全PC/次世代機向けタイトルとして発売された作品である。多くのユーザーから次世代機に見合うクオリティを期待されたものの、ローンチ直後から多数のバグ問題が散見され大きな問題と化していった。同問題にてUbisoftはパッチを日々配信するとともに、DLCの無料配信やシーズンパスの販売停止を実施。さらに購入済みのユーザーへゲームタイトル1本を無料提供するなど、様々な対応に追われることとなった。

参考記事: ゲーム会社が”未完成ゲーム”に払う代償 大作ゲームに迫る早期アクセスの未来

CEOのYves Guillemot氏は、『Assassin’s Creed Syndicade』のレビューは大部分がポジティブなものであり、口コミでは支持を示しているとコメント。本作のセールス傾向が、1000万本以上を売り上げた『Asssassin’s Creed IV: Black Flag』のものと似ていると説明している。また、『Assassin’s Creed Unity』と比較して『Assassin’s Creed Syndicate』の合計プレイ時間は大幅に上昇しているとしている。

長年続いてきた『Assassin’s Creed』シリーズだけに、今回の舞台である19世紀ロンドンがプレイヤーに受けなかった、海外メディアによるレビュースコアがそれほどよくなかった、あるいはマンネリ化してきたなどの様々な理由が挙げられるだろう。ただUbisoftが言うように、ユーザーが『Assassin’s Creed Unity』の件で警戒し購入を控えたのなら、それは喜ばしいことだ。たとえ人気シリーズの最新作でも、前作に問題があったのなら発売直後には購入しない、予約特典に引っかからないという“姿勢”でパブリッシャー側に伝えるのは意義あることだろう。

『Assassin’s Creed Syndicate』は、PC版が11月19日にリリース予定。なお国内では日本語版が11月12日から発売される。

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