2016年にアサクリ新作が発売されないたった1つの理由、毎年リリースの伝統廃してシリーズを完全見直し

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毎年秋ごろに新作がリリースされるのが恒例となっているUbisoftの看板タイトル『Assassin’s Creed』シリーズ。しかし、2016年にはシリーズ新作のリリースは予定されていないとの情報が、先月フォーラムや海外メディアを中心に議論の的になっていた。そんな中、『Assassin’s Creed』の開発チームが公式ブログを更新し、その理由を改めて説明している。

 

歴史を遊び場にするゲーム体験

『Assassin’s Creed』は、歴史上に暗躍した暗殺者の活躍を描いたUbisoftのステルスアクションゲーム。2007年に、第3回十字軍が聖地エルサレムの奪還に乗り出した12世紀後半の時代をテーマにした第1作が発売されて以降、ルネサンス期をテーマにした『Assassin’s Creed II』『Assassin’s Creed: Brotherhood』『Assassin’s Creed: Revelations』や、植民地主義が桜花した時代を描く『Assassin’s Creed III』『Assassin’s Creed IV: Black Flag』『Assassin’s Creed Rogue』が、毎年立て続けにリリースされた。その後、2014年にはフランス革命を舞台にした『Assassin’s Creed Unity』、2015年はヴィクトリア朝を背景にした『Assassin’s Creed Syndicate』が発売。スピンオフ作品は例外として、ナンバリングタイトルを含む正式シリーズの続編は毎年10月から11月頃に登場するのが恒例になっている。

先月、Ubisoftの開発者を名乗るユーザーが、「(次回作は)エジプトだ。2016年内にアサクリはない。このスクショを撮っておけばいい。2016年のE3では何も発表されないから。2017年まで待ってほしい。(今年未リリースの)理由は、シリーズの完全改革を試みているからだ。プレイヤー進行や自由な戦闘システムにおいて、『The Witcher』シリーズのような感じになるかな。馬や船も復活する。開発は『Black Flag』のチームが担当する」という情報を、海外フォーラムを通じて明らかにした。その理由を、過去のリソースを一切使いまわさずに最新作をスクラッチから作りなおしているからとして、フランチャイズの完全な見直しを示唆していた。しかし、これまでUbisoftからの公式発表はなく、その真偽は定かではなかった。

実写映画版のワンシーン
実写映画版のワンシーン

そんな中、『Assassin’s Creed』の開発チームは公式ブログを更新し、2016年にシリーズの続編は発売されないことを改めて公表した。フォーラムへの情報提供者が述べていたように、一歩下がってフランチャイズを見直すためと説明している。「Assassin’s Creed Unityの発売以降、みなさんのフィードバックから多くのことを学びました。また、開発プロセスを一新したことに加えて、Assassin’s Creedをトップクラスのオープンワールドシリーズにすると再び誓いました。この1年でゲームメカニクスを進化させると共に、Assassin’s Creedが歴史を遊び場に変えるユニークで印象的なゲーム体験を届けるという約束のもと、確実に職務を遂行する所存です」と、新生アサクリシリーズへの意気込みを語った。来る2017年はアサクリが生まれ変わる年になるようだ。

また、今年12月21日には『Assassin’s Creed』の実写映画が上映される予定だ。先月はじめ、一部のシーンを映したスクリーンショットが披露された。舞台は15世紀スペイン。中世の暗殺者「Aguilar」と、現代に生きる彼の子孫「Callum Lynch」を、「X-MEN」シリーズのマグニートー役や「それでも夜は明ける」のエドウィン・エップス役で知られるアカデミー賞ノミネート俳優、マイケル・ファスベンダーが演じる。アサシン教団とテンプル騎士団の壮絶な戦いがスクリーンで実現されることに、開発チーム一同も賛辞を呈している。アサシンブレードをはじめとしたユニークな暗殺武具のレプリカは、一見の価値ありだろう。

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カナダ育ちの脳筋女子ゲーマー。塾講師、ホステス、ニュースサイト編集者を経て、現在はフリーライター。下ネタと社会問題に光を当てるのが仕事です。洋ゲーならジャンルを問わず何でもプレイしますが、ヒゲとマッチョが出てくる作品にくびったけ。Steamでカワイイ絵文字を集めるのにハマっています。趣味は葉巻とウォッカと映画鑑賞。ネコ好き。