オープンワールド恐竜サバイバルゲーム『ARK』が正式発表、Project Morpheusにも対応へ


新規スタジオWildcard Studiosは、恐竜世界をテーマにしたオープンワールドサバイバルゲーム『ARK: Survival Evolved』を正式発表した。PC(Steam)のほかPS4/Xbox One向けにもリリースされる予定で、北米PlayStation.BlogではソニーのVRヘッドセット「Project Morpheus」に対応することも明らかにされている。使用されているゲームエンジンはEpic GamesのUnreal Engine 4だ。

 

 

翼竜に乗り空を飛ぶこともできる
翼竜に乗り空を飛ぶこともできる

『ARK: Survival Evolved』の舞台となるのは、ドラゴンを含む数十種類もの恐竜や生物たちが住み着いている謎の島「ARK」だ。プレイヤーは島の岸で目を覚ました漂流者となり、恐竜や自然の脅威に打ち勝って生き延びることを目指す。水や食料を手に入れて腹を満たし、狩りや採集でさまざまな物資を集め、道具やアイテム、シェルターを作らなければならない。

本作は昨今ブームを見せているサバイバルゲームをベースに、恐竜関連のさまざまなシステムや機能を盛り込んだタイトルとなっている。恐竜は肉や素材を得るための狩りの対象となるだけでなく、一度倒すことでペットにすることもできる。レベルアップさせてゆけば、インベントリを搭載したり、アーマーを装着させたり、巨大なペットならば背に乗って乗り物として扱うこともできるようになるというう。

また本作の特徴となるのが「Tribe System(部族システム)」だ。これはMMOのクランなどに近いシステムで、プレイヤーはTribeを作り、フレンドを加入させ勢力を拡大し、拠点となる村でペットや多数のアイテムを管理することができる。『ARK』では重いアイテムを多数所持すると移動スピードが低下する仕様となっており、島での生活を物資的に安定させるには、必然的にTribeへと参加する必要があるだろう。ほかにも拠点となる村は、プレイヤーのリスポーン地点となる役割も持つ。

プレイヤーの腕に埋め込まれた物体など、物語については謎が多い。ゲームの世界観は明らかにされていないが、銃などのアイテムが登場するほか、SFな外見の建造物もトレイラーから確認できる。アップデートにて蒸気出力の乗り物も登場するという。

恐竜だけでなくドラゴンなど架空の生物も登場するようだ
恐竜だけでなくドラゴンなど架空の生物も登場するようだ

このほかゲーム中にはエンドコンテンツも存在し、ある特定のアイテムを使用することで巨大な神話のクリーチャーを呼び出し、戦うことができる。昼夜のサイクルやランダムな天候システムなども盛り込まれる予定で、既存のサバイバルゲームと比較しても壮大な作品となることは間違いないだろう。

なお本作は2015年6月2日よりSteam早期アクセスにてリリースされる予定であり、フルリリースは2016年6月が予定されている。開発陣は1週間に3度のアップデートを実施するとしており、そのたびに新たなフィーチャーや改善、バグ修正などを盛り込み、開発が継続されてゆくことを強調している。かつて本作と非常に似たコンセプトを持つゲーム『The Stomping Land』が、Kickstarterで資金を集めた上に早期アクセス中に開発者が失踪したこともあり、開発の継続について触れてくれるのはユーザーにとって嬉しいところだ。本作が無事完成することを願いたい。