『天誅』インスパイアのスペイン産和風ステルスアクション『Aragami』海外発売日決定
【UPDATE 2016/10/19 14:00】国内PlayStation公式サイトのソフトウェアカタログに本作の製品情報が掲載され、PlayStation 4版の国内発売日が10月20日であることが判明した。価格は2499円(税込)。Steam版はすでに購入可能になっている。
先行して発売された海外版では、日本語表示に対応しているものの文字化けが散見される状態だ。ゲームプレイに大きな支障はないものの、今回の国内発売に合わせて修正済みか、今後のアップデートで修正されることを期待したい。
なお、追加ステージの配信やXbox One版の発売の可能性はあるか問われたLince Worksは、共に「Yes」とTwitter上で回答している。追加ステージに関しては、今後数ヶ月にわたって計画している無料アップデートに含まれるようだ。
【原文 2016/9/15 14/24】スペイン・バルセロナに拠点を置くインディースタジオLince Worksは9月14日、ステルスアクションゲーム『Aragami』を10月4日に発売すると発表した。プラットフォームはSteam(PC/Mac/Linux)とPlayStation 4。
キュウリュウと呼ばれる砦に捕われている謎の少女ヤミコにより召還された、特殊能力を持つ不死の暗殺者アラガミがプレイヤーキャラクターだ。アラガミは元々は一介の兵士であったが、自分がいつどのように死んでしまったのかは断片的にしか記憶がない。復讐心に燃える魂となっていたところを、ヤミコによってこの世に引き戻された。
幻影としてアラガミの前にあらわれた彼女は己の過去を知る鍵となる。そしてヤミコも捕われの身から開放されるためにアラガミの助けを必要とする。アラガミは陽の光のもとでは生きられないため、夜明け前にすべてを終わらせるべく、敵が待ちかまえるキュウリュウの砦に潜入する。
『Aragami』は、『天誅』シリーズや『Mark of the Ninja』『ディスオナード』といったステルスアクションゲームの影響を強く受けているとLince Worksは公言している。幾通りもの攻略ルートを持つ日本を彷彿させるマップに、光と闇を利用したスピーディな暗殺、ポイントを割り振り能力を開放していくスキルシステム、そして影から影への瞬間移動などから、確かにそういった名作のエッセンスをブレンドしていることを見てとれる。ちなみに公式のゲーム概要において、日本が舞台であるとは明確に記載はされていない。
ゲームのボリュームは、収集要素を無視すればおよそ8〜10時間になるという。またオンライン協力プレイにも対応する。Lince Worksの創設者David León氏によると、既に日本語表示対応は完了しているが、日本での発売日はまだ決定していないという。(Steam版については10月5日発売とストアに表示されている。)
海外ではパッケージ版も発売され、通常版のほか、デジタルサウンドトラックとデジタルアートブックを収録したCollector’s Edition、さらにイギリスのSignature Edition Gamesとのコラボレーションで、サウンドトラックCDとアートブックを同梱したDeveloper Signature Editionが予定されている。こちらは数量限定で、パッケージには開発者のサイン入りとなっている。
『Aragami』は元々『Twin Souls: The Path of Shadows』というタイトルで開発が始まり、2014年にはKickstarterで資金を募ったが目標額には到達できなかった。その当時は対象プラットフォームとしてXbox OneとWii Uも含まれていたが、『Aragami』に改名後は公式サイトからそれらの表記やロゴは削除されている。この点についてLince Worksは、開発を中止したわけではないが、現在はPlayStation 4版とPC/Mac/Linux版を発売させることに注力している、と回答している。10月の発売を迎えた後には、残るプラットフォーム向けに何らかのアナウンスがあるかもしれない。