人工生命観察シム『ANLIFE』ついに2月12日発売へ。有名アニメ監督に「なにか生命に対する侮辱を感じる」と評された開発者による、自然淘汰AI見守りゲーム
アトラクチャーは2月5日、人工生命シミュレーター『ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution』を2月12日に発売すると発表した。

アトラクチャーは2月5日、人工生命シミュレーター『ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution』(以下、ANLIFE)を2月12日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、リリース後1週間は通常価格から20%オフの税込み1280円で購入が可能。
『ANLIFE』は、物理演算で動くブロック生命体の営みを神の視点から眺めるゲームだ。ブロック生命体はゼロから移動を学習し、地上・水中・空中といった環境に適応した進化を遂げていくことになる。また、攻略すべきミッションや倒すべき敵などが一切存在しないことも特徴で、ブロック生命体の営みをじっくりと観察して楽しむ作品となっている。
ブロック生命体の行動原理は、エサに向かって移動することのみ。エサを求めて、それぞれの形状に応じた移動方法を獲得していくのだ。上手く移動を学んだ個体は子孫を残し、世代交代のなかで新たな形状を獲得していくという。

エサには、親の特性を受け継ぐエサと突然変異を誘発するエサの2種類が存在。親の特性を受け継ぐエサを食べた個体の子孫は親の基本的な身体構造を引き継ぎつつ、各ブロックのサイズや位置にはわずかな差異(ゆらぎ)が発生する。一方突然変異を誘発するエサを食べた個体は、ブロック数がランダムに増減した子孫を残す。今までの進化で得たアドバンテージを失うため一時的には生存率を落とすものの、既存の枠にとらわれない新しい形の生命が生まれる可能性がある。

また、食料の量をコントロールすることで進化の方向性を意図的に偏らせることも可能。食糧難を作り出すことで生存能力の高い生命のみが生き残れる環境を作ったり、逆に食料を豊富にすることで「カンブリア大爆発」のような多様な種が生まれる環境を用意することもできる。食料の量以外にも、隕石を降らせたりちょっとしたイジワルを仕掛けたりといったプレイヤーからの介入要素も存在するようだ。
本作の生命体は、実際のゲームプレイを通じてリアルタイムで動きを学習していく。この学習はAI技術を元にした本作独自のアルゴリズムで制御されており、歩行、這いずり、泳ぎ、飛行といったすべての移動方法がこの1つのアルゴリズムで可能になっているという。本作はその独特のコンセプトと技術から注目を集めており、優れた発想をもつインディーゲームを表彰するTGS2024「センス・オブ・ワンダー ナイト(SOWN)」のファイナリストにも選出されている。

本作の開発の中心を担うのは、開発元アトラクチャー代表の中村政義氏だ。同氏は2009年に本作の前身となるシミュレーター「anlife」を開発し、当時ニコニコ動画といった動画配信サイトで話題に。そして同氏が別に開発したシミュレーターは、ドワンゴの川上量生氏が紹介するかたちで2016年にNHKの番組にて取り上げられた。人工知能によるモーションの生成を「ゾンビゲームで使えそうな気持ち悪い動き」として、アニメ監督の宮崎駿氏にプレゼン。その際に宮崎氏は「極めてなにか生命に対する侮辱を感じます」とコメントし注目を集めた。
当時のデモでは比較的リアルな人間型モデルが登場していたが、一方の本作はブロックを身体構造の単位とする可愛らしい見た目となっている。デザインがシンプルになったことで、中村氏が目指す「進化・学習する仮想生物を作って育てる 」というコンセプト自体が際立っているようだ。
『ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution』はPC(Steam)向けに2月12日配信開始予定。リリース後1週間は通常価格から20%オフの税込み1280円で購入が可能だ。
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