一人称視点ホラーの金字塔『Amnesia: The Dark Descent』がSteamで無料配信中、「Penumbra」シリーズのセールも実施

スウェーデンの開発スタジオFrictional Gamesは、Steam上にて『Amnesia: The Dark Descent』の無料配信を開始した。

スウェーデンの開発スタジオFrictional Gamesは、Steamにて『Amnesia: The Dark Descent』の無料配信を開始した。無料配信は太平洋時間の9月16日午前10時まで実施され、国内では9月17日午前2時に終了する見込み。一度ライブラリに保存すれば、期限が終了しても続けてプレイすることができる。このほか続編やFrictional Gamesが『Amnesia』以前に手がけてきた『Penumbra』シリーズのセールも実施されている。

一人称視点ホラーの金字塔、無料に

『Amnesia: The Dark Descent』は、2010年9月にリリースされた一人称視点のホラーアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは記憶喪失に陥った主人公ダニエルとなって、目の前に立ちはだかる古い城を探索してゆくことになる。暗闇のなかに居続けたり、恐怖に対峙しすぎるとダニエルの精神が弱っていくというシステム(いわゆるSAN値システム)が特徴のほか、当時はその常軌を逸した“怖さ”も話題となり、現在でも海外メディアによる「もっとも怖いホラーゲームTOP10」などでは必ず選ばれるタイトルのひとつである。

Frictionalが開発した『Penumbra』シリーズなど、一人称視点ホラーは本作以前にも存在しているが、現在のインディーホラーゲームにおける一人称視点アドベンチャーブームを生みだした金字塔であることは間違いないだろう。いまだその恐怖は色あせておらず、ホラーゲームを好むプレイヤーであればマストプレイのタイトルである。

複雑なシステムを排除し、より重厚なストーリーに力を入れた続編『Amnesia: A Machine for Pig』は、現在80%オフの396円にて販売されている。また『Penumbra』シリーズは過去2作品のコレクターズパックが196円にて販売されており、まだ所有していないプレイヤーはこちらの購入も検討してよいだろう。Frictional Gamesの作品は、いずれも有志とファンにより作成された高品質な日本語化Modが存在する点もポイントだ。

なおFrictional Gamesは現在、大西洋の海底にある研究施設を舞台にしたSFサバイバルホラー『SOMA』の発売を控えている。同作は9月22日にもリリース予定で、現在は10%オフの2682円にて予約販売を実施中だ。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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