Amazonがおくる実況配信連動型4vs4のF2Pアリーナ対戦ゲーム『Breakaway』が正式発表。開発元は『Killer Instinct(S1)』のDouble Helix Games

米Amazonは今月29日におこなわれたTwitchConにて、マルチプレイヤー対戦ゲーム『Breakaway』を正式発表した。『Breakaway』はインターネット通販サービスでおなじみのAmazonが立ち上げたレーベル「Amazon Game Studios」がパブリッシングするFree to Playタイトル。

米Amazonは今月29日におこなわれたTwitchConにて、マルチプレイヤー対戦ゲーム『Breakaway』を正式発表した。『Breakaway』はインターネット通販サービスでおなじみのAmazonが立ち上げたレーベル「Amazon Game Studios」がパブリッシングするFree to Playタイトル。4vs4のチームに分かれ、「レリック」と呼ばれる球体を相手のプレイヤー陣地へと運ぶという、ラグビーに似たルールで展開される。マップはかなりコンパクトになっていて、基本的にどこからでも全体を見渡すことができる。そのため隠密や裏取りといった見えない部分での駆け引きというよりも、正面を切ってぶつかり合うことを重視したアリーナ型対戦ゲームといえるだろう。

キャラクターは現時点で7種類が用意されており、順次新たなキャラが解禁されていくようだ。現時点で明かされているのは、斧を使い破壊の限りを尽くす「Black Knight」、魔法の力で手段を問わず対戦相手を陥れる魔女「Morgan Le Flay」、誇りをかけて剣を振るう闘士「Spartacus」、ハンマーの鉄槌で新たな旅路を拓く「Thorgrim」、ライフルを使い引っ掻き回す女海賊「Anne Bonny」、正義と秩序を守るため弾薬を込めるガンナー「Rawlins」、太陽の力を用いて回復やサポートをおこなう司祭「Alona」といった個性豊かな面々だ。各キャラクターは特殊能力のほかにも「建築スキル」を持っており、仲間プレイヤーを遠くへ飛ばせる「トランポリン」やAlonaのヒール性能をあげる「サン・シュライン」など、フィールドにギミックを設置することができる。

また『Breakaway』はTwitchConで発表されたことからわかるとおり、Twitchでの配信と連動する要素が多く用意されている。たとえば『Breakaway』のストリーミングをおこっている際は頻繁に他プレイヤーとマッチングするようになったり、試合中にスポットライトが当たる回数が増えたりするといった特典がある。もちろん視聴者にもメリットがあり、ゲームを長時間視聴しているユーザーには、使用することでさまざまなサービスに参加できるStreamポイントが与えられるほか、試合を見ながらプレイヤーの戦績やデータを閲覧するといった便利なサービスも利用可能だ。ほかにもTwitchの実況者と視聴者がともに楽しめるサービスを多く用意しているとのこと。

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Amazonは2014年8月にTwitchを買収したということもあり、『Crucible』や『New Worlds』などゲームストリーミングをコアとしたタイトルのリリースに精力的だ。『Breakaway』はAmazon Game Studiosの本命第一弾とも言える作品で、並々ならぬ意欲を持ってリリースに臨むに違いない。

開発を手がけるのはXbox One版『Killer Instinct』シーズン1を担当したDouble Helix Games。リメイク版『ストライダー飛竜』にも携わった同社は2014年2月にAmazonに買収されており、以降は総力をあげて『Breakaway』の開発にあたっているようだ。ゲーム開発にはCryEngineをアレンジしたAmazonの無料エンジン「Lumberyard」が用いられているということで、ゲームのグラフィックなどにも注目したい。

公式サイトでは現在アルファテストユーザーを募集しているので、気になる方は応募してみるといいだろう。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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