レースゲーム『TrackMania』にて、2万台ものレースカーが1つのコースを同時走行する映像が公開された。「20k Project」という名で公開されたこの映像は、YouTuberのL4Bomb4氏らによって半年間にもわたり撮影・編集されたものだ。いままでのレースゲームでは見たこともない、まるで”車の波”が押し寄せるような美しい映像は、海外でもひときわ大きな注目を集めている。
『TrackMania』シリーズは、2003年から多数の作品がリリースされてきたレーシングゲームである。ジャンプ台や宙返りコースなどアクロバティックなレーシングを楽しめるのが特徴で、自作したエクストリームなコースをプレイヤー間で共有できる点も魅力の1つだ。今回の「20k Project」では、『TrackMania United Forever』と『TrackMania Nations Forever』が使用されおり、コースは「TrackMania Stadium」が使用されている。
総勢30人のドライバーたちから集めたリプレイデータ数は、実に2万386個。すべてを集めるために、約半年間もの期間を費やしたという。また集めた約2万ものリプレイを同時に再生するということで、映像をマシン上で描写しキャプチャするのにも相当な時間が必要だったようだ。L4Bomb4氏のマシン上では1万2000台分の映像を300時間にわたり撮影し続け、もう1人の協力者が残りの8000台分の映像を120時間で収録し、それらをミックスしたことが明らかにされている。実に合計420時間、撮影におよそ18日を要した計算となる。
なおリプレイデータを新しいバージョンのコースへとインポートする際に、車のスキンが消えてしまうという問題が発生したそうだが、L4Bomb4氏はそのおかげで大量の車体が同時に走る様子をマシン上で描写することができたと説明している。