不時着した惑星で消失した文明の謎を追う。VR対応の探索系SFアドベンチャー『ALICE VR』が4月にリリースへ

VR対応SFアドベンチャー『ALICE VR』がSteam Greenlightを通過した。「不思議の国のアリス」から影響を受けた本作は、身体を縮ませたり大きくしたりするといったアリスのお話に出てくるような要素もある。

ポーランドを拠点とする開発会社Carbon StudioはVR対応SFアドベンチャー『ALICE VR』のSteam Greenlightの通過を発表した。『ALICE VR』はその名のとおりVRにフォーカスを当てており、Oculus RiftとHTC Viveに対応している。VR専用タイトルというわけではなく、VRデバイスを持たないユーザーでも楽しめるようだ。

プレイヤーの搭乗する宇宙船が故障し、部品を補給するために未知の惑星に着陸するところからストーリーは始まる。着陸当初は故障の援助を求めるはずが、惑星をさまよううちになぜ星の文明が消失してしまったのか探っていくことになる。砂漠や都市、施設内部などさまざまな舞台の中でストーリーは展開されるようだ。

探索系SFアドベンチャーとなる本作は、美しいグラフィックを楽しめるだけでなく、重力の変動によって壁を歩くなどSF体験ができるものになるのだという。「不思議の国のアリス」から影響を受けた本作は、身体を縮ませたり大きくしたりするといったアリスのお話に出てくるような要素もあり、タイトルの由来ともなっている。また、ストーリーにはマルチエンディングシステムを採用しており、時に重大な決断を迫られるようだ。探索系アドベンチャーでありながら、ホラーやビックリ要素、時間に追われるようなシーンはないと公言されており「ゆったりとした気持ちで楽しんでほしい」と開発者は語っている。

開発元のCarbon StudioはUnreal Engine 4を用いてゲームのみならずさまざまな作品を手がけてきたスタジオである。本作でもUnreal Engine 4が使用されている。Carbon Studioは近年VRコンテンツの開発にも力を入れており、没入感を深める演出にも自信を持っている。クリアまでに要するプレイ時間は4時間程度になるようだが、周回プレイをすることによってゲームの内容がさらに理解できるやりこみ要素も用意されているのだという。

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美しいグラフィックとOculus Rift対応ということで、どれほどのスペックが求められるのか気になるユーザーもいるかと思うが、VRデバイスなしならば「平均的なPCでも高いグラフィック設定で遊べる」ものとなるそうだ。また、VRデバイスで遊ぶなら高いスペックが求められることを認めつつもOculus Riftの推奨スペックよりは低くなる予定だという。本作はのちにOculus Touchにも対応するようだが、現在はとりあえずXbox コントローラーでの操作をベースとしている。発売日は2016年4月で、価格は10~15ドル程度になるようだ。開発スタッフが現在Steamフォーラムで質問を募集しているのでそちらもチェックしてみてほしい。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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