手塚キャラクターが集結する対戦型トレーディングカードゲーム『アトム:時空の果て』正式発表、キャラデザインを一新へ

株式会社アクティブゲーミングメディアは、『アトム:時空の果て(Astroboy: Edge of Time)』を正式発表した。本作は手塚治虫作品のキャラクターたちが集結する対戦型トレーディングカードゲームだ。
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株式会社アクティブゲーミングメディアは、『アトム:時空の果て(Astroboy: Edge of Time)』を正式発表した。本作は手塚治虫作品のキャラクターたちが集結する対戦型トレーディングカードゲームだ。対象プラットフォームはSteam(PC)およびApp Store、Google Playとされており、2017年早期にリリース予定となっている。基本プレイは無料で、カードを購入する形でのゲーム内課金が存在する。

発表にあわせてクラウドファンディングのキャンペーンも実施された。Kickstarterでは5万ドル、Makuakeでは200万円の資金調達を目指している。

企画および開発はアクティブゲーミングメディアが担当しており、手塚治虫氏の息子である手塚眞氏がプロジェクトの監修として参加。ゲームに登場する手塚治虫作品としては「マグマ大使」「ブラックジャック」「どろろ」「アラバスター」「鉄腕アトム」の名が挙げられている状況だ。ストーリーはまったく新しい設定で繰り広げられる。

■本作のストーリー設定
闇の軍勢が突如多元宇宙世界の均衡を破った。平和な日常を破壊し尽くし、それぞれの宇宙の外縁は引き裂かれ、星々はことごとく粉砕された……。生き残った生命体たちは、それぞれの存亡をかけ決死の抵抗を行った。しかし、その抵抗もむなしく生命の灯火が消え去ろうとしていた。最後と思われたその瞬間「プリズム」と呼ばれる未知なる意識存在の力により、時空の果てに漂う未来都市に転送され、全滅をまぬがれた。その街の名は「スプロール」と称される。多元宇宙の崩壊から救い出されたスプロール市民たちは、新たな社会で、お互いの結束を固め始めた。この窮状にあっても、適正な統率体制を構築し、人々を護るために、8つの新たなる行政区を設立組織したのであった……。

また手塚キャラクターのイラストが、豪華アーティスト・クリエイターたちによってリメイク・リファインされているのも本作の特徴。「奥 浩哉」「猫将軍」「松山洋」「細川誠一郎」「ヨシオカ サトシ」「HIROAKI」「須田剛一(グラスホッパー・マニファクチュア)」といったそうそうたるメンバーが参加する予定で、クラウドファンディングもキャラクターデザインに力を入れるため実施されているそうだ。すでに一部のアーティストたちによる一新されたキャラクターデザインも公開されている。

なおサウンド方面では『SILENT HILL』シリーズでお馴染み山岡晃氏と、ディスコの父と呼ばれるジョルジオ・モロダー氏が参加する予定。

ゲームルールはここ最近でいえば『Hearthstone』に近いものとなっている。30枚のデッキからドローしたカードを使用し、相手のHPを0にしたプレイヤーが勝利。各カードにはコストが設定されており、いわゆるマナにあたる「クアンタム」を消費して場にだす。「クアンタム」は最大10までターンごとに1つずつ増加していく。

一方で本作独自のルールとして、「エンフォーサー(前方)」と「ガーディアン(後方)」と呼ばれる要素が登場しており、こちらが本作の肝となるだろうか。キャラクターカードを出すフィールドはこの2種類に分類されており、前方にいるカードは敵を直接攻撃する役割を、後方にいるカードはヒーローへの攻撃を防ぐ役割を担っている。すでにクラウドファンディングのページではデモも配信されているので、気になるプレイヤーは一度チェックしてみるといいだろう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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