『Age of Empires』はまだ死なず、拡張パックが『AoE II』HDバージョンへ向け配信予定

Microsoft Game Studiosは、2013年にリリースされた『Age of Empires II HD』の拡張パックを開発中であると明らかにした。Valveのゲーム配信プラットフォームSteamのフォーラムへ投稿した形で明らかにされたもので、新拡張パックは今年後半にもリリース予定とされている。HDリマスター版においては、「The Forgotten Expansion」に続き、2つ目の拡張パックとなる。

 


『Age of Empires II HD』の拡張パックに関する情報は、開発者ブログを通して開発チームから直接伝えられる予定である。近日中にも、新たな文明が公開されるとのこと。Steamへの投稿では、新規ユニットのティーザーイメージも公開されている。拡張パックには新たな文明やキャンペーン、ゲームモードや新規ユニットなどが収録されるという。

 

新規ユニットのイメージ
新規ユニットのイメージ

現時点で、『Age of Empires II HD』の開発ロードマップは2015年まで予定が埋まっている状況であり、拡張パックも含めまだ当分はサポートが続くようだ。今後数か月はSteam Workshopとの連携がさらに強化され、インゲームのModマネージャーが搭載されるほか、Modのファイルサイズやアップデート許容量の改善、対応ファイル種類の増加などが約束されている。またロビーシステムに関しても大規模な改善が予定されている。

『Age of Empires II HD』は、2013年4月にリリースされたタイトルだ。かつてMicrosoft傘下にあったEnsemble StudiosのRTS『Age of Empires 2』のHDリマスターバージョンであり、オリジナル版は1999年にリリースされている。HDリマスター版とはいえ、発売から10年以上が経過したタイトルに、2つもの拡張パックがリリースされるとは、誰も予想していなかっただろう。

なおオリジナルを開発したEnsemble Studiosは2009年に閉鎖。現在は『Defense Grid』などを生み出したHidden Path Entertainmentが開発を担当している。『Age of Empire』シリーズは、2011年8月よりFree-to-Playの『Age of Empires Online』のサービスが開始されたが、その後終了した。現在公表されている中で、継続して開発が進められているシリーズ作品は、『Age of Empires II HD』のみとなっている。

 

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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