精神乗っ取られ少女ホラー『UN:Me』発表。『カリギュラ』シリーズの開発陣が放つ新作、予測不能に“変わる自分”と向きあいながら進むトラウマ不穏迷宮

集英社ゲームズは12月11日、ヒストリアが手がけるソウル・トリアージアドベンチャー『UN:Me』を発表した。対応プラットフォームとしてはPC(Steam)が発表されており、その他のプラットフォームでも展開予定。あわせてSteamストアページや第一弾紹介映像が公開されている。
『UN:Me』は、魂の選択と消去を重ね、不気味な精神の迷宮を脱出するホラー系のアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは、病院のような不思議な迷宮で目覚めた少女となり、内部からの脱出を目指す。少女のなかには、迷宮の中に漂う複数の人間の魂が「4つの声」として響いており、プレイヤーの意図とは関係なく体を乗っ取る形で“顕現”する。勝手に行動しようとする魂たちと対話して、それぞれのトラウマを乗り越えることで、迷宮や少女の正体などが明らかになっていく。

4つの魂には、異なる特技があり、探索中は活動している魂の“傷”が反応する形で、視界や感覚、行動が不安定になるシステムが採用されているとのこと。魂との対話には特別なアイテム(記憶の断片)が必要で、獲得した断片によって、対話相手や、魂側が見せてくれる真実が変化するそうだ。また、一つの身体に存在できる魂は「ひとつだけ」で、どの魂を残し、どの魂を消去するのかを決断する場面もあるという


開発元のヒストリアは、学園ジュブナイルRPG『Caligula -カリギュラ-』のリメイク版『Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-』や、続編『カリギュラ2』などの開発元として知られている企業。同シリーズは、“理想の仮想世界”に囚われた登場人物たちが、現実への帰還を目指すというストーリー。仲間である帰宅部のメンバーたちには、凄惨な現実やトラウマが設定されており、抱えている問題や、その思いを知ることもゲームの大きな要素となっている。
なお『UN:Me』のディレクターを担当する山中拓也氏は、『カリギュラ』シリーズのディレクターなどを務めていた人物。本作での魂との対話や消滅といった部分では、同氏の持ち味である“踏み込んだ”ストーリーテリングも見られるかもしれない。
『UN:Me』は、PC(Steam)や他プラットフォーム向けに発売予定だ。
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