新作推理アドベンチャー『探偵の眼:さらば、最愛の人よ』が一番売れている国は日本。『逆転裁判』『ファミコン探偵倶楽部』大好きな欧米開発者が喜びの報告
Armonicaは11月26日、推理アドベンチャーゲーム『探偵の眼:さらば、最愛の人よ』を配信した。同スタジオによると、これまでのところ本作は日本でもっともよく売れているという。

デベロッパーのArmonicaは11月26日、推理アドベンチャーゲーム『探偵の眼:さらば、最愛の人よ(Detective Instinct: Farewell, My Beloved)』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。同スタジオによると、これまでのところ本作は日本でもっともよく売れているという。
本作は、コマンド選択式の推理アドベンチャーゲームだ。『ファミコン探偵倶楽部』『逆転裁判』などの日本のゲームや、ハードボイルド小説、クラシック映画から着想を得て開発された。

『探偵の眼:さらば、最愛の人よ』の舞台となるのは、ヨーロッパをモチーフにした架空の国だ。主人公である大学生の青年は、友人らと共に研究旅行として訪れ、豪華列車で移動していた。そこで友人のエマは、とある女性と出会うも、その後女性は走行中の列車内から忽然と姿を消してしまう。さらに奇妙なことに、エマ以外は誰もその女性がいたことを覚えておらず、主人公らは調査することになる。
本作にてプレイヤーは、列車内でさまざまな人物に聞き込みをしながら調査を進める。コマンド選択式のシステムが採用され、主人公の行動や会話中の話題、調査対象などを選択することでゲームが進行していく仕組みだ。女性の失踪事件の裏には大きな陰謀が潜んでいるとされ、プレイヤーは登場人物たちとの会話から隠された真実や人間関係を読み解き、推理によって事件解決を目指す。

本作は、PC(Steam)版が11月26日に、Nintendo Switch向けには11月27日に配信。Steamのユーザーレビューにて、本稿執筆時点で約130件のうち93%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得するなど、非常に高く評価されている。比較的ボリュームが少なめな点は賛否あるが、テンポよく展開するゲームプレイや、魅力的なキャラクターたちの表現などが好評だ。先述した『ファミコン探偵倶楽部』などからの影響を感じられる点も、ファンにとっては嬉しい要素となっている模様である。
そして開発元Armonicaは11月30日、現時点で本作は、ほかのどの国よりも日本でよく売れているとSNS上で報告し、翻訳担当者らに感謝の言葉を述べた。ちなみに本作のSteamユーザーレビューでは、英語での投稿が約8割を占めているのに対し、日本語は15%ほど。本作は日本語と英語にしか対応していないため、日本語の割合が他作品と比べて高いこと自体は妥当であるが、英語との割合からすると、日本での売上が一番大きいというのは少し意外な結果かもしれない。
ただ本作は、国内ニンテンドーeショップのランキング(過去3日間の売上・ダウンロード専用ソフト)にて、本稿執筆時点で2位に位置している。ちなみに米国では57位だ。このことから本作はNintendo Switch版が、PC版を上回る勢いで日本でよく売れている可能性がありそうだ。
『探偵の眼:さらば、最愛の人よ(Detective Instinct: Farewell, My Beloved)』は、PC(Steam)/Nintendo Switch向けに配信中。リリース記念セールとして、12月11日までは15%オフの1955円(税込)にて購入可能となっている。また、弊誌では開発元のインタビュー記事を掲載しているため、興味のある方はそちらもぜひチェックしてほしい。




