白黒グラフィックが特徴のアドベンチャー『Blues and Bullets』に日本語字幕が追加、元刑事が誘拐事件を追うノワールミステリー

8月29日付けで配信されたアップデートにて、アドベンチャーゲーム『Blues and Bullets』に日本語字幕が追加された。

8月29日付けで配信されたアップデートにて、アドベンチャーゲーム『Blues and Bullets』に日本語字幕が追加された。『Blues and Bullets』は、元刑事エリオット・ネスが連続誘拐事件の謎を追うミステリーアドベンチャーゲームだ。PC版がSteamにて7月23日、Xbox One版が8月28日にリリースされており、国内では7月に京都で開催されたBitSummit 2015にもプレイアブル出展されていた。

ノワールな世界観を日本語で

『Blues and Bullets』はエピソード形式のアドベンチャーゲームであり、第1弾エピソードでは、元刑事エリオットがかつての仇敵であるアル・カポネの依頼を受け るシーンが描かれる。白黒グラフィックで渋く描かれるノワール調の世界観が魅力。『Walking Dead』や『Heavy Rain』など、最近のアドベンチャーゲームのひな形を流用した作品であり、リアルタイムでイベントの判断を迫られたり、プレイヤーの選択が物語に大きく 影響を与えたりする。

日本語ローカライズのクオリティはおおむね良好で、キャラクターが食い違った会話をしたり、見た目は男性なのに女性言葉で話しだしたりなどはしな い。各キャラクターの性格や話し方にそったローカライズがほどこされている。唯一気になるのは、英語字幕でも同様なのだが、本作の字幕はけばけばしいマス タードカラーで表示されるという点。せっかくの白黒のノワール世界の雰囲気が損なわれているように感じる。

とはいえ、エリオットふくめ本編に登場する多数のキャラクターたちは饒舌で、さらに会話の流れから選択肢が振られることもあるので、日本語ローカラ イズは素直に喜ぶべきだろう。『Blues and Bullets』はエピソード1が498円にてSteamで配信中。エピソード5までを収録したシーズンパスが1980円、サウンドトラックと特製デジタ ルコミックを収録したバージョンが2480円にて販売されている。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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