先日のPlayStation Experience2015で発表されたPlayStation 4専用タイトル『エースコンバット 7』。アナウンストレイラーで見せたその空のグラフィックの美しさに、圧倒されたユーザーも多かったのではないか。バンダイナムコエンターテインメントの河野一聡氏はTwitterで「あのトレイラーはすべてリアルタイムレンダリングである」と投稿したことを弊誌でも報じたが、空の美しさを表現するために“あるテクノロジー”を採用していたようだ。
US版PlayStation公式サイトによると、『エースコンバット7』はtrueSKYと呼ばれるテクノロジーをゲーム内に導入しているようだ。Simul Softwareが開発したtrueSKyは「美しく、コストを減らし、軽く」空を表現するテクノロジーであるようだ。また、通り抜ける雲、遠景描写、時間経過による天候変化、朝昼夜の切り替えといった複雑な表現を自然に描写できるものとなっている。
このテクノロジーは、空の美しさの表現にある『DRIVECLUB』や『ARK』、『DayZ』といったオープンワールドゲームで既に採用されており好評を得ている。また、航空機で有名なBoeing社や、パイロットの安全訓練を行っているFlightSafety International社もtrueSKYを採用しており、用途は不明ながらゲームのみならず“空のプロフェッショナル”に愛用されているようだ。ゲームの大部分を空で過ごす『エースコンバット』シリーズでは、他のタイトル以上に空の美しさがゲームへの没入感につながることになる。今回のテクノロジー採用でより美しくリアルな大空を駆けることができそうだ。また、『エースコンバット7』はUnreal Engine4を採用している。Unreal Engine 4はリアルタイムレンダリングに定評があり、同エンジンには前述したtrueSKYプラグインも存在する。
ほかにも、『エースコンバット7』はPlayStation VR対応がアナウンスされており、以前のシリーズと同様の“架空世界”を舞台とした世界観になるようで、7年ぶりのシリーズ最新作以上の期待をファンから集めている。今回のニュースからわかるように、バンダイナムコエンターテインメントもそのファンの熱意に負けじと『エースコンバット7』の開発に全力を注いでいるに違いないだろう。