アートディンクは『みんなのA列車で行こうPC』を12月15日にリリースすると発表した。価格は税別5800円。解説公式ガイドブックが同梱されている『みんなのA列車で行こうPC with 公式ガイドブック』も、同日に税別6800円で発売される。
『みんなのA列車で行こうPC』はアートディンクの創立30周年を記念して発売されるタイトル。コンセプトは「だれでも安心して楽しめる」「ノートパソコンでも動く」。ニンテンドー3DS(以下、3DS)版をベースとしリファンしたものになるようだ。
3DS版から進化した点としては、高解像対応によって表示範囲が広くなったことが挙げられる。解像度が大きくなるにあたって、マップ上のチップのグラフィックを一新、より細かい風景の変化が見られるようになった。シナリオも3DS版に収録されていた12種とDLCで追加された8種に加え、あらたに3種のシナリオが追加されるとのことで、合計23種類ものキャンペーンが楽しめる。
またPCでリリースするにあたってインターフェイスにも手が入れられている。3DS版では、電車から街の様子が見られる3D視点を楽しんでいる時は、ほかの情報ウィンドウを同時に閲覧することができなかった。しかし今作ではマップ画面と情報ウィンドウ、サテライト画面、会話などがすべて同時に表示できる。情報量の多いゲームである以上、画面の切り替えがかなり多かっただけに、同時に表示できるとなればより快適なプレイが可能となるだろう。
ほかにもPC版では、もともと搭載されていた早送りがさらに高速になるといったゲームテンポの向上が図られ、破産の心配の必要なくマイペースに遊べる「フリーモード」なども追加されるという。なおゲームを遊ぶためにはSteamクライアントが必要とのこと。アートディンクは『A列車で行こう8』をSteamでリリースしているが、次回作である『A列車で行こう9』は販売していない。現時点でPC版がSteamストアで販売されるかどうかは明言されていないが、続報に期待しよう。
なお12月1日にはニンテンドー3DS向けに『A列車で行こう3D NEO』が発売される。こちらは前作の『A列車で行こう3D』をブラッシュアップしたもので、DLCのシナリオがすべて含まれているほか、Newニンテンドー3DSでプレイすると街の発展やセーブロードなどが早くなるといった要素も追加されている。こうしたシステム上の改善については、前作を所持しているユーザーは無料のパッチにてアップデートを受け取れるとのこと。
これらの2タイトルは発売日がかなり近いが、家で腰を据えて遊びたいユーザーは『みんなのA列車で行こうPC』を、自由な体勢で遊びたいユーザーは『A列車で行こう3D NEO』をプレイして欲しいということだろう。