2K、オープンワールドのクライムゲーム『Mafia III』を正式発表へ。来週にもアナウンストレイラーが解禁

2K Gamesの英国支部および『Mafia』シリーズの公式Twitterアカウントは、最新作『Mafia III』の存在を明らかにした。

2K Gamesの英国支部および『Mafia』シリーズの公式Twitterアカウントは、最新作『Mafia III』の存在を明らかにした。英国夏時間の8月5日午後1時より、欧州最大のゲームイベントgamescomの開催に合わせてアナウンストレイラーが解禁される見込みだ。現在は男女4人組が映しだされた1点のティーザーイメージのみが披露されている。

『Mafia』シリーズは、かつてチェコに存在したデベロッパーIllusion Softworksによって開発されていた三人称視点のオープンワールドゲームだ。いわゆる『Grand Theft Auto III』以降のスタイルのゲームだが、タイトルどおり1900年代前半のマフィアを題材にしている点が特徴であり、アメリカの古い町並みや独特のレトロな空気感が人気を博してきた。2002年に『Mafia: The City of Lost Heaven』、2010年に『Mafia II』が発売されており、今作『Mafia III』は約5年ぶりの続編となる。

なお前2作を開発していたIllusion Softworksは、後に2Kの傘下に収まって2K Czechへと改名したが、2014年にはリソースの再配置と縮小が明らかにされており、近年は特に目立った動きも見せていない。今回のニュースに関しても、2K Czechの公式Twitterアカウントなどは2013年から停止しており、一切リアクションしていない。一方で『Mafia III』の公式サイトでは、2K傘下で米国サンフランシスコに位置する「Hangar 13」スタジオのロゴが掲載されており、同スタジオが開発に協力するのではないかと目されている。

『Mafia III』は以前から開発の噂が何度もささやかれてきたタイトルでもあり、シリーズファンにとっては念願の正式発表を迎えたこととなる。香港を舞台に力強い格闘アクションを描いた『Sleeping Dogs』や、現代が舞台のクライムアクション『GTAV』などが登場しているオープンワールドジャンルだが、EAの『The Godfather』も消えて以降、1900年代のクライムはまだ席が空いている状況だ。ほかの作品にはないアダルティなオープンワールドゲームが帰ってくるのか、来週の発表に期待したい。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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