『Need for Speed』シリーズが22作目にして一新、オープンワールド搭載した”究極の『NFS』”目指す
Electronic Artsは、シリーズ22作目となる『Need for Speed』最新作の概要を明らかにした。発売は今秋を予定しており、対応プラットフォームはPC/PS4/Xbox One。開発はPC/家庭用ハード向けの前作『Need for Speed: Rivals』を手がけたGhost Gamesが引き続き担当する。現在はインゲーム映像を使用したというティーザートレイラーが公開されており、6月のE3にてあらためてお披露目される予定だ。
今回の『Need for Speed』最新作が過去のシリーズと異なるのは、2年間の開発期間が当てられている点だ。1997年の『Need for Speed II』から『Need for Speed』シリーズは最新作が毎年リリースされてきたが、2014年はその発売がスキップされた。Ghost Gamesは時間をかけ、『Need for Speed』シリーズの完全なリブートに挑戦することとなる。
開発を担当するGhost Gamesは2011年に設立されたスウェーデンを本拠地とするEA傘下の開発スタジオだ。前作『Need for Speed Rivals』をFrostbite 3エンジンを用いて開発している。所属するメンバーは『Forza Horizon』や『Project Gotham Racing』シリーズを開発してきたスタッフたちである。
海外メディアIGNの取材を受けたエグゼクティブプロデューサーMarcus Nilsson氏は、「『Need for Speed』を象徴するものはなんなのか?」という疑問が、最新作の着想となったことを明らかにしている。「『Need for Speed』を象徴するものはなんなのかと質問すれば、100万通りの答えが返ってくるだろう」とNilsson氏は続ける。確かに、リアルな挙動へ回帰した『Shift』、レーサーと警察の追走劇を描いた『Hot Pursuit』、「ALL DRIVE」を核にマルチプレイヤー要素に迫った『Rivals』など、『Need for Speed』は作品ごとに独自の方向性があるフランチャイズだ。こういった過去作の良い部分や悪い部分を検証し、「究極の『Need for Speed』」を作り上げることが、最新作における目標になるという。
『Need for Speed』最新作ではオープンワールドが搭載されるほか、車の緻密なカスタマイゼーションに対応している。また、日本から英国まで世界中で活動しているカーコミュニティ「Speedhunters」が開発に協力している。この「Speedhunters」は、7年以上前にElectronic Artsが設立した団体で、元は『Need for Speed』のサポートを目的としていた。正式なタイトル名やさらなる詳細はE3に明らかにされるだろう。