デッキ構築型将棋『二零将棋』Steam版、8月12日配信へ。過去に実在した300種類以上の駒からデッキを組んで対局、四人将棋にも対応

インディー開発者の⾼砂セヲイ氏は、『二零将棋』のPC(Steam)版を8月12日に配信すると発表した。基本プレイ無料にて提供される。

本作は、過去に存在した300種を超える駒からデッキを組んで対局する“次世代将棋”ゲームだ。iOS/Android版が先行してリリースされており、CPU戦のほかクロスプレイでの対戦にも対応する。

『二零将棋』のメインモードとなる構築戦では、駒のデッキを自由に組んで対局する。通常のものに加え、実在した大将棋や、海外の将棋にあたるチェス・象棋、あるいは特殊な効果を持つものを含め、300種類以上の駒が用意される。また、対局開始時点の駒の配置や、成駒も自由に設定可能だ。

登場する駒は過去に実在したものが多数を占めており、たとえば⾶⾞と⾓⾏の合体版とも言える「奔王」や、王の動きを2回できる「獅⼦」、周囲の駒を動けなくする「四天王」、周囲の駒を即取ってしまう「⽕⿁」などが用意。強力な駒も存在するが、持ち駒のルールがあるため、相手に取られて使われるリスクとも向き合う緊張感ある対局が繰り広げられるという。

なお、本作が基本プレイ無料にて提供される点に関して開発者の⾼砂セヲイ氏は、“駒課金”は無いと説明している。課金で強力な駒を入手できるような要素はないということだろう。ちなみにモバイル版では、30日間の広告解除(300円)のみが用意されている。

本作は、四⼈将棋に対応していることも特徴のひとつだ。4人が敵同士のシングルスと、2対2で戦うダブルスをプレイでき、日本四人将棋連盟のルールに準拠しているとのこと。構築戦の四⼈将棋ではデッキを使用するため、左右からも強⼒な駒が⾶んでくるカオスな将棋を楽しめるそうだ。なお、通常の駒で対局する標準戦モードも存在し、そちらでも四⼈将棋はプレイ可能である。

このほか、さまざまな特殊ルールを採用した特殊戦モードも存在する。期間限定のイベントとして開催されるモードとなっており、今回のPC(Steam)版のリリースにあわせて「王以外は全部⾶⾞VS全部⾓」というルールのイベントが実施予定だ。また、各モードはランキング機能に対応している。

『二零将棋』のPC(Steam)版は、8月12日に基本プレイ無料にて配信予定。また、iOS/Android版は現在配信中だ。

開発者の⾼砂セヲイ氏によると、本作は今後も改修・機能追加をしていく予定とのこと。分かりやすいチュートリアルの追加についても言及されている。さらに将来的には、Nintendo Switch版のリリースも計画されている模様である。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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