「リアル医師」が開発した“統合失調症追体験”謎解きゲーム『これはただのゲームです』無料公開。上位存在として矛盾を修正、“自称ゲームキャラ”を導く

個人ゲーム開発者のナマリカルテ氏は3月24日、『これはただのゲームです』を配信開始した。

個人ゲーム開発者のナマリカルテ氏は3月24日、『これはただのゲームです』を配信開始した。フリーゲーム投稿サイトunityroomにて無料公開され、早速注目を集めている。

『これはただのゲームです』は、高難易度ARG(代替現実)型謎解きゲーム。本作の主人公「犬神 朔」は、統合失調症を抱え、自分をゲームのキャラクターだと思い込んでいる大学生だ。プレイヤーは、そんな主人公の視点を追体験しつつ、“上位存在”として導いていく。現実世界との「矛盾」を探し出し、世界の謎を紐解くのだ。

本作では、ポイント&クリック形式が採用されている。主人公が幼なじみである「稲見」とルームシェアしている部屋を探索し、気になる箇所をクリックすると、「スリリングゼロ」「ワクドナルド」といった「現実とは違う名称」のものが表示されることがある。そういった違和感を発見したら、「現実での名称」を自由回答式で入力。正しい名称を入力すると、世界の真実が一つ明らかになる。そうして世界の矛盾を暴いていくことで、最終的には複数用意されているエンディングの一つにたどり着く仕組みだ。なお本作はARGならではの高難易度ゆえ、ブラウザ検索が推奨されている。

そんな本作は3月24日の公開直後から注目を集め、開発を手がけたナマリカルテ氏の投稿は約9000件のいいねを記録した。本作はシナリオ面や、歪んだ認識の中から「現実」を見つけ出していくゲームシステムが特徴だ。実際にプレイしたユーザーからは高い評価が寄せられており、X上ではハッシュタグ「#これはただのゲームです」を添えた称賛の声が相次いでいる。さらに台湾のゲームメディアでも取り上げられるなど、国内外で注目が広がっているかたちだ。

本作の開発を手がけたのは、ゲームエンジニアであり医師でもあるという個人ゲーム開発者のナマリカルテ氏だ。同氏はこれまでに『世界で一番操作性が悪いゲーム』や『ポリリリリズム』をunityroomにてリリースし、閲覧数が40万を超えるなど注目を集めてきた。そうした活動を経て、同氏が医療知識を活かして開発した初のゲームが本作『これはただのゲームです』だ。

また本作は、アートおよび一部UIデザインをフォイ氏が担当し、ゲーム内BGMと効果音はみをつくし氏が手がけている。フォイ氏は漫画「をかしあやかし妖幼異聞~妖怪保育園の事件簿~(原作:吉野弘幸)」の作画を担当した漫画家。一方、みをつくし氏はSteamユーザーレビューで「非常に好評」を獲得している『Pastel☆Parade』や、フリーゲーム『がんばれ相棒』に携わったサウンドクリエイターだ。いずれも実績を持つクリエイターであり、各分野の強みが本作に反映されているのだろう。

なお本作は、ゲームエンジンUnityを用い、#unity1week期間中にわずか1週間で制作されたゲームだ。短期間で生み出されたとは思えないといった好評も寄せられており、興味を持った人は一度プレイしてみるといいだろう。

『これはただのゲームです』は、PC/モバイル(Webブラウザ)向けに無料で配信中。

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Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

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