『スーパーマリオワールド』の「ピーチ姫丸呑みヨッシー」バグが今になって話題沸騰。“幻のバッドエンド”扱いされ始める
『スーパーマリオワールド』にてかつて発見されたバグ技が今になってふたたび注目を集めている。

横スクロールアクションゲーム『スーパーマリオワールド』にてかつて発見されたバグ技が今になってふたたび注目を集めている。ヨッシーが最終ボス戦後に救い出したピーチ姫を丸吞みしてしまう現象であり、“新たな隠しエンド”といったジョークと共に取り上げられて話題を博している。海外メディアGameSpotが報じている。
『スーパーマリオワールド』は、日本では1990年に発売された作品で、スーパーファミコンのローンチタイトルの一つ。過去の『スーパーマリオブラザーズ』シリーズを踏襲しつつ、よりスピンジャンプやマント羽根といった新要素を拡充。またヨッシー自体も本作が“初出演”となる。
ヨッシーによるピーチ姫の丸吞み現象は、2014年にYouTube上で公開された「Item Swapping Princess Peach」という映像に収録されていた一幕。それを先日、『スーパーマリオ』シリーズのトリビアやコンテンツなどを中心に取り上げているXアカウントSupper Mario Brothが紹介したことで、約11年越しに一躍話題になった。
本来の『スーパーマリオワールド』では、クッパから解放されたピーチ姫がマリオにキスをした後にテキストが表示され、そこからエンディングがスタートする。ところが映像では、肝心のピーチ姫が消えてしまったため、ただマリオがヨッシーと見つめ合うばかり。BGMがしっかり鳴っているが、余計に物悲しい雰囲気だ。
そんな今回の現象は、下準備を含めて、複数のバグ技を組み合わせることで発生しているようだ。本来、『スーパーマリオワールド』のクッパ戦には、ヨッシーを持ち込むことができない。そこで、まずはヨッシーを“運ぶ”ための準備が必要になる。
最初に行うのは“透明”のヨッシーを呼び出す準備だ。実は『スーパーマリオワールド』では、画面上にヨッシーが2体出現すると、片方が透明化する挙動を見せる。この状態で実物のヨッシーにアイテムを口に含ませて、崖から落ちるなどして消滅させる。すると残った方が実体化するが、その個体は“無”を口に含んでいるのだ。
次は、このヨッシーを使ってパワーアップを繰り返し、ヨッシーをアイテムボックスに入れる作業を行う。というのも無を含んだヨッシーに騎乗し、ヨースター島のコース3にある回転足場に乗って特定のタイミングで無を吐くと、マリオがパワーアップするという現象が発生。これを30回以上にわたって繰り返した後に1UPキノコを取ると、アイテムボックスにヨッシーが収納されるという。回数についてはプレイする機種などによっても異なるからか報告によってまちまちであり、特定の回数以外はヨッシーがアイテムボックスに入らずフリーズしてしまうようだ。そうした手順を経て晴れてアイテムボックスに入ったヨッシーはどこでも召喚可能で、これをクッパ戦で呼び出すわけだ。
そしてクッパ戦後のピーチ姫の“捕獲”には、アイテムスワップと呼ばれるバグ技が使用されている。これは本作において画面上に表示できる限界までオブジェクト数が表示されている際に、一部の特別なオブジェクトは、すでに表示されているアイテムと置き換わって表示されるという挙動を用いるテクニック。特別なオブジェクトが出現するタイミングでちょうどヨッシーの舌にアイテムが乗っていると、そのアイテムが出現したオブジェクトに置き換わりヨッシーが食べてしまうことになる。今回の場合は、ピーチ姫の出現と同時にヨッシーの舌にキノコが触れるように、クッパ撃破後にストックしていたキノコが使用されたことがわかる。キノコが即座に出現したピーチ姫に置き換わり、ヨッシーが食べてしまうという流れだ。ヨッシーからすれば無理やりクッパ戦に駆り出され、キノコを食べようとしたらなぜかピーチ姫にすり替わってそのまま飲み込んでしまうというかなり不憫な構図かもしれない。いずれにせよピーチ姫が食べられて消滅した以上、エンディングに至るイベントも発生せず、ただただ呆然とマリオとヨッシーが立ち尽くす“進行不能エンド”に陥ってしまう格好だ。
今回のバグ技については先述したとおり2014年の動画にて報告されており、その後も国内YouTuberなどに取り上げられて注目を集めてきた。とはいえ知らなかったユーザーも多い様子で、Supper Mario Brothが紹介したことで改めて話題になっているようだ。“バッドエンド”とされつつ紹介されたバグ技のシュールさもさることながら、ここまで注目を集める本作の人気の根強さもうかがえる。なお本作を含め『マリオ』シリーズはRTAなども盛んに実施されており、今も研究の進む過去作も見受けられる。もしかすると近い将来、新種のバグ技が発見され、そこから新しい“アナザーエンド”が生まれるかもしれない。
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