“利用規約同意”イライラゲーム『利用規約に同意したい』無料体験版が到来。ゲーム開始までにそびえ立つ、同意難ムズ利用規約

個人ゲームクリエイターべすとまん氏は9月22日、『利用規約に同意したい』の体験版を配信した。

個人ゲームクリエイターべすとまん氏は9月22日、アクションゲーム『利用規約に同意したい』の体験版を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)。製品版は2025年内に配信予定となっている。

本作は、『ドキドキアクションゲーム』なる横スクロールアクションゲームをプレイするにあたって、「利用規約」に同意することを目指す作品だ。利用規約の同意画面自体もまたゲームになっている。

『利用規約に同意したい』に収録された『ドキドキアクションゲーム』をプレイするには、全12条の利用規約すべてに同意しなければならない。内容としては、「個人情報の取り扱いについて」や「不正行為について」といったいかにもありそうなものから、「開発者への配慮について」や「中毒性について」など気になるものまで存在。プレイヤーは、第1条から順番に内容を確認し、「同意する」ボタンを押していく。

ただし、利用規約の確認画面にはゲームが用意され、「同意する」ボタンをなかなか素直に押させてもらえない。たとえば、スロットマシンの要領で「同意する」を3つ揃えないといけなかったり、クレーンゲームで「同意する」ボタンを運んだり、あるいはマージパズルゲームで「同意する」ボタンができるまでくっつけたり、逃げる「同意する」ボタンやチェックボックスを追いかけたりなど、ゲームの種類は多種多様。もし途中で「同意しない」を押してしまったり、タイムアウトエラーが発生したりした場合は、最初の第1条からやり直しだ。

そうしてすべての利用規約に同意すると、いよいよ『ドキドキアクションゲーム』をプレイできる。同作は、走って、跳んで、ゴールを目指す横スクロールアクションゲームで、ゴールまでのタイムを競う。なお、タイトル画面で利用規約の確認ポップアップが開いた時点からタイマーが開始する。開発元によるとこれは不具合だが、“修正するのがめんどくさい”のでそのまま放置し、利用規約への同意開始から『ドキドキアクションゲーム』をクリアするまでのタイムをランキングで競う仕様にしたとのこと。

今回配信された体験版では、利用規約への同意から『ドキドキアクションゲーム』までを体験可能。利用規約の確認画面に登場するゲームは、第2条以降はランダムとなるようだ。また、『ドキドキアクションゲーム』のクリアタイムのランキング機能については無効になっており、製品版にて利用できるかたちとなる。

『利用規約に同意したい』は、PC(Steam)向けに2025年内に配信予定。そして体験版は現在配信中だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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