韓国音楽事務所系ゲーム会社「HYBE IM」、「DRIMAGE」に改名。よりゲームに力を入れるので
HYBE IMは7月3日、同社名を「株式会社DRIMAGE(ドリムエイジ)」に変更することを発表した。日本法人HYBE IM JAPANは「DRIMAGE JAPAN」に変更される。

株式会社HYBE IMは7月3日、同社名を「株式会社DRIMAGE(ドリムエイジ)」に変更することを発表した。それに伴い、同社の日本法人HYBE IM JAPANは「DRIMAGE JAPAN」に変更。その狙いは、HYBEのゲーム事業のさらなる推進と、ブランド認知向上であるそうだ。
HYBE IMは、韓国のエンターテイメント企業HYBEの傘下にあるゲーム会社だ。HYBEにはBTS、SEVENTEEN、LE SSERAFIMなど、日本でも人気のK-POPアーティストらが所属。そして、HYBE IMはHYBEのコンテンツ力の高さを生かし、BTSを題材にした『BTS Island:インザソム』や所属アーティストの楽曲を採用したリズムゲーム『Rhythm Hive』を展開。さらに、パブリッシャーとして『星になれ ヴェーダの騎士たち』『スキマで天下統一』を配信中であるほか、今後MMORPG『Architect: Land of Exiles』や2Dアニメーション風RPG『OZ Re:write』の展開も予定されている。

このたび、HYBE IMがDRIMAGE、HYBE IM JAPANがDRIMAGE JAPANへと社名を変更することが発表された。DRIMAGEとは、Dream、Interactive Media、Ageという3つのキーワードを組み合わせた社名で、ゲームを通じてゲームファンが抱く夢の具現化を推し進めていく「インタラクティブメディアエンターテイメント時代」を築いていくという思いが込められている。なお、同社名は社内公募で寄せられた多くの案をもとに考えられたものであるそうだ。
社名変更に伴い、DRIMAGEの新たなロゴとシンボルマークも発表されている。シンボルマークはふたつの三角形が重なり合ったもので、これは同社が最も大切にしている価値観であるInteractive Mediaを視覚的に表している。三角形が互いに向き合って連結しているように見えるデザインは、ファンとの積極的なコミュニケーションによる相互作用を通じて、さまざまな相乗効果を生み出したいという意味があるという。

同社が社名変更に踏み切った大きな理由のひとつとして、ブランドの認知向上があるという。HYBEはBTSらが所属するエンターテイメント企業として広く知られている存在だ。一方、HYBE IMは2022年4月に設立され、前述したゲームをリリースしてきたものの、特に日本のゲーム業界の中で認知度が低いという印象があったという。また、ゲーム会社として知られていても、アーティストを題材にしたゲームを作っている会社と思われがちであるとも感じていたそうで、今後ゲーム業界で存在感を出し、アーティストを題材したゲーム以外のオリジナルIPのゲームにも力を入れていると認知してもらうために、DRIMAGEへの社名変更を決定したという。
今後、DRIMAGEとしては新たなオリジナルIPの発掘と創出、その船出と育成、拡張、そしてこれまでどおりアーティストIPコンテンツの開発と継続拡張を目標に事業を続けていくという。特に、オリジナルIPの発掘と展開に関しては注力する予定であるそうだ。
DRIMAGEは目下、『OZ Re:write』と『Project-Torch』のサービス開始準備を進めている。『OZ Re:write』は、iOS/Android向けRPGで今年3月に開通テストを実施。現在は、次のアクションに向けて開発が進められている。

一方、『Project-Torch』はPC向けのチームベースPvPゲームだ。元Blizzard Entertainmentの開発陣が設立したスタジオBonfire Studiosが開発を手掛けており、DRIMAGEは韓国および日本向けのパブリッシング権を獲得。本作がどんなゲームか詳細は明らかになっていないものの、DRIMAGE JAPAN代表取締役社長である中西啓太氏によるとAAA級の規模で、ジャンルとしても同社がこれまでに携わったことがないようなタイトルであるそうだ。同作も開発を続けている最中で、近日中に新たな情報が発表される予定とのこと。
また、自社開発タイトルに関しては、これまで同様に韓国のDRIMAGE内の開発チームがおこない、DRIMAGE JAPANは日本国内での運営をおこなうかたちとなるそうだ。なお、DRIMAGE JAPAN内には開発チームがないため、ゲーム開発の体制は整っていないものの、将来的には日本国内でのゲーム開発もおこないたいと考えているという。自社開発タイトル、パブリッシングタイトルのいずれも、DRIMAGEがゲーム業界でどう活躍するのか注目していきたい。