大阪のゲームセンター・ジーパラあべの店が閉店へ。天王寺近く、“哀愁漂う”あべのベルタの中にあった熱気空間
G-palaあべの店は、ゲームセンターグループG-palaのあべの店だ。コミュニティになっていた。

G-palaあべの(ジーパラあべの)店公式Xアカウントは6月11日、同店舗を8月31日をもって閉店すると発表した。
G-palaあべの店は、ゲームセンターグループG-palaのあべの店だ。大阪・天王寺に位置し、商業施設あべのベルタの2Fに位置する。JR・御堂筋線天王寺駅から南に少し歩くと着くほか、谷町線阿倍野駅7番出口からは直通だ。
あべのベルタは1987年に開業された。大型商業施設であるが、そごうの撤退をきっかけに、あべのハルカスやあべのキューズモールなどに客足を奪われ、パチンコ・ヴィーナスギャラリーや関西スーパーが主な集客源、そして知る人ぞ知る通なご飯屋さんが点在する、哀愁ある商業施設となっている。
G-palaあべの店はそんなあべのベルタの2Fに位置している。ゲームセンターの文化持続を掲げており、さまざまな筐体を揃えたゲームセンター(設置ゲーム機一覧 )。イベントも多く、筐体貸切サービスなども存在。録画や配信サービスも提供など、サービスの多さが特徴。天王寺・あべの自体は大阪の有数の街で、文教地区とも呼ばれるエリア。近くに多くの学校があり学生も集まりやすく、熱気のあるコミュニティになっていたわけだ。
一方で、G-palaあべの店は経営に苦しんでいることが報告されていた。2020年にコロナウイルスの影響により売上が大きく下落し存続の危機を迎えた際にはCAMPFIREにて支援を募っていた。その後運営が続けられていたが、2025年8月をもって閉まることになる。
閉店に際してG-palaあべの店は、「お客様よりお預かりしている物が多々ございますのでこちらに関しましてはお手数ですが8月31日の最終営業日までにご回収の程よろしくお願い致します」と告知。それだけいろいろな人が「物を預けられる居場所」だったともいえよう。思い出があったり名残惜しさがある人は、8月末までにあべのベルタをもう一度訪れてみるのもいいだろう。