『ダンガンロンパ』開発者新作『HUNDRED LINE』体験版「99%」好評。面白いけど詳しく言えないので、「面白かった」だけがたくさん並ぶ
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アニプレックスは2月19日、『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』体験版をPC(Steam)向けに配信開始した。同作はさっそく200件以上のユーザーレビューが寄せられ、「非常に好評」ステータスを獲得している。
『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』は、最終防衛学園に集められた15人の少年少女が100日間の防衛戦を繰り広げる、“極限”と“絶望”のADVである。『ダンガンロンパ』シリーズを手がけたコア開発者のトゥーキョーゲームスと、メディアビジョンが開発を担当。
本作の主人公・澄野拓海は、住居がすべて団地で構成された市街地「東京団地」で暮らす、極普通の高校生だ。彼は家族や幼馴染のカルアと共に、平凡な日常を過ごしていた。しかしある時、東京団地に正体不明の襲撃者が現れる。
とあることをきっかけに眠る拓海。彼が目を覚ますと、消えない炎に包まれた最終防衛学園へとやってきていた。特別防衛隊に任命された15人の学生が、正体不明の敵「侵校生(しんこうせい)」から学園を100日間守り抜く、絶望に染められた学園生活が繰り広げられる。
最終防衛学園を守る戦いは、大きくADVとSRPGとして展開される。SRPGパートでは、学園に迫りくる脅威「侵校生」に、異能の力「我駆力」を駆使して立ち向かっていく。また戦いや物語の間には、自由行動で学生兵器の強化や仲間との交流が可能。歩数カードを使って移動する探索では、素材が収集可能となっており、集めた素材で仲間へのプレゼントが作成できるそうだ。そのほか、マルチエンディングが採用されている点も特徴だ。
Steamにて公開された体験版では、本作で描かれる100日間のうち、プロローグから7日目までの内容がプレイできる。ゲームの序盤を体験できるわけだ。そんな同作体験版が高く評価されている。本稿執筆時点で220件以上のユーザーレビューから99%好評。日本以外のレビューが多く、英語レビューが約半数。欧米圏中華圏含めて国外で評価されている印象だ。
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何が面白いのかを説明すると……となると、説明しづらくなる。というのもこの体験版そのものにネタバレが多く含まれているからだ。本作はストーリー体験が面白いものの、具体的に言及すると体験そのものを損ねてしまう。それゆえに、X投稿やSteamレビューはゲーム内容にふれず「面白かった」とだけ語るものが多くなっている。それぞれのプレイヤーのぎこちない褒め方がなんだかかわいらしい。やはりトゥーキョーゲームス作品はプレイしてこそであり、気になる方はプレイしてみるといいだろう。いずれにせよ、ストーリー体験が軸になるゲームなのは間違いないだろう。体験版をプレイした筆者からも「面白かった」とだけぎこちなく共有しておく。
『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』の体験版は、PC(Steam)向けに配信中だ。また本作はNintendo Switch/PC(Steam)向けに4月24日発売予定。通常版は税込7700円。デジタルデラックスエディションは税込9900円で、サウンドトラックとアートブックが付属する。