チップチューン専用作曲ソフト「PIRORO」Steamにて12月20日配信へ。音楽未経験者も視野に入れた、ピコピコ音などの音楽や効果音を作れるお手軽ソフト

「PIRORO」には、レトロゲーム機を参考にしたこだわりのサウンドがすぐに使える状態で収録されているという。エディタ画面は、音階ごとにノートを配置していくピアノロール形式のインターフェースが採用。

インディー開発者のAMURu氏は12月7日、チップチューン専用作曲ソフト「PIRORO」を12月20日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

本作はゲームではなく、チップチューンの楽曲を制作するためのソフトだ。いわゆるピコピコ音と呼ばれる、クラシックゲームのBGMのような音色で曲を作ることができる。

「PIRORO」には、レトロゲーム機を参考にしたこだわりのサウンドがすぐに使える状態で収録されているという。エディタ画面は、音階ごとにノートを配置していくピアノロール形式のインターフェースが採用。ノートの打ち込みは、マウスの左クリックとドラッグにておこない、しゃくりやキックなどを表現したいノートには専用の操作が割り当てられている。

各トラックのサウンドは、トラック設定ウィンドウにて設定可能。打ち込む音色を選択のほか、アタック感やビブラートの調整、エンベロープやアルペジオの設定、ステレオ効果やリバーブの設定などをおこなえる。ピコピコ音と先述したが、開発者のAMURu氏によると「ヘンテコな音色たちも使える」とのこと。このほか、曲のキーを指定できるトランスポーズ機能のウィンドウや、音色を6つまで作成できる波形メモリウィンドウなども用意される。

作成した楽曲はwavファイルとして書き出すことができ、また譜面データはjsonファイルおよびpngファイルとして書き出し可能。pngファイルは画像データであるため、SNSを通じてユーザー同士で共有する際に便利そうだ。好きな画像と組み合わせて書き出せる機能も用意される。なおX(旧Twitter)に投稿する際には、自動的にjpegファイルに圧縮されないギリギリのサイズで書き出されるとのこと(PCでダウンロードした場合)。

また公式サイトでは、作曲初心者向けのテンプレートとなる譜面データや、本ソフトの仕様の詳細などが公開されている。利用規約や注意事項、配信ガイドラインも記されているため、利用を検討している方はチェックしておこう。

開発者のAMURu氏は、高難度物理アクションゲーム『いもむし』を手がけたことで知られる人物だ。同氏はゲーム制作の傍ら、「メキメキチップ」や「メキメキボーイ」といったチップチューン制作ソフトを開発。そして今年6月頃に新たなソフトを開発していることを公表し、今回「PIRORO」としてSteamでの配信日が決定した格好だ。本ソフトについて同氏はXにて、「かなり手軽に使えるので効果音作ったりするのにも良い」「レトロ調のゲームなら、効果音フリーで探すのから解放される」とし、また「音楽未経験の味方でありたいなぁ」ともコメントしている。

「PIRORO」は、PC(Steam)向けに12月20日配信予定だ。価格については近日中に発表される。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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