『インフィニティニキ』公式ホームページが一時乗っとられ「原神をやれ」とのメッセージが表示される。冗談ではすまない悪質さ
Infold Gamesは12月5日、『インフィニティニキ』を配信開始した。対応プラットフォームはiOS/Android/PS5/PC(Epic Gamesストア)で、基本プレイ無料・ゲーム内課金ありで提供されている。配信開始や否や一時サーバーダウンなど激動の一日となる中、ホームページに関する悪質な被害を受けたようだ。
本作は、着せ替えゲーム『ニキ』シリーズの最新作。累計で全世界1億ダウンロードを突破しているという人気シリーズだ。これまでの同シリーズはモバイル向けの着せ替えゲームアプリとして展開されてきたものの、『インフィニティニキ』はコンソール向けにも展開される、本格的なオープンワールド着せ替えアドベンチャーゲームとなる。
そんな同作のホームページが、配信初日であるにもかかわらず、一時乗っ取られていたようだ。報告されていたのは英語版ページ。ホームページに大きく「自害するか『原神』のプライベートサーバーをプレイしろ」というメッセージが表示され、なんらかのQRコードが表示。QRコードは、特定の『原神』コミュニティサーバーにつながることが確認できる。その下にはユーザー名も記載されている。このユーザーはTikTokなどで活動する『原神』系のリーカーのようだ。なお、ホームページをハッキングした犯人がこのユーザー、あるいは『原神』ユーザーである保証はなく、なりすましといった可能性も考慮すべきだろう。
いずれにせよ、ローンチという大事な日に、『インフィニティニキ』はホームページが乗っ取られていたようだ。ハッキングされていた時間は30~40分と短時間だったようだが、一部環境ではサーバーが落ちていることもあり、そうした告知を見に行ったユーザーが、前述のようなメッセージを見てショックを受けたと、Redditなどで報告している。
『インフィニティニキ』については、中国生まれの基本プレイ無料オープンワールドゲームとしてローンチされたこともあり、『原神』と比較する声も多くみられる。今回のハッキングにもそうした比較が背景にあるかもしれない。ハッキング行為の悪質さはもちろん、自害しろといったメッセージや、『原神』のプライベートサーバー(いわゆる改造サーバー、HoYoverseは規約で禁じている)を勧めるなど、幼稚でかつ劣悪な行為であり、『インフィニティ』『原神』両方にとって多大に迷惑がかかる事例となった。