『PUBG』生みの親による大自然オープンワールド脱出サバイバル『Prologue: Go Wayback!』正式発表。独自エンジンで広大マップ提供する野心的実験作
デベロッパーのPLAYERUNKNOWN Productionsは12月6日、オープンワールド脱出サバイバルゲーム『Prologue: Go Wayback!』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年第2四半期に配信予定。
同スタジオは三部作の開発を計画しており、本作はその第1弾となる作品だ。また今回、本プロジェクトにて採用されている独自技術を紹介する技術デモも公開されている。
『Prologue: Go Wayback!』は、シングルプレイの脱出サバイバルゲームだ。オープンワールドの広大なマップを舞台にサバイバルをおこない、最終的に地域の気象台へと辿り着き、助けを呼んで脱出することを目指す。マップは機械学習を用いた技術により自動生成され、プレイするたびに異なるゲーム体験となる。公開されたスクリーンショットによると、リアルな大自然の環境が生成されるようだ。
本作では天候の変化が表現され、自然の脅威に対応することが求められる。マップを探索し、資源を集めて活用したり食料を入手したり、あるいはアイテムや構造物を修理したり。また、厳しい自然は各種ステータスに悪影響を及ぼすことがあるため、避難場所を探すことも重要だ。ただし、同じ場所に長く留まることはすべきでないと案内されており、慎重に計画を練る必要があるとのこと。
本作の開発元PLAYERUNKNOWN Productionsは、PLAYERUNKNOWNことBrendan Greene氏が設立したスタジオだ。同氏は、『Arma 3』向けModや『H1Z1(現Z1 Battle Royale)』、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(現PUBG: BATTLEGROUNDS)』に携わりバトルロイヤルジャンルを広めたことで知られるクリエイター。これまでに同スタジオは、『Project Artemis』という作品を手がけるための技術開発を進めていることを報告しており、今回同作を含む三部作構想が披露された格好だ。
三部作の第2弾は一切が未公表だが、最後の作品は『Project Artemis』になる。同作は、多人数マルチプレイに対応するサンドボックスゲームだという。まだ詳細は明らかにされていないものの、ビジョンとしては、数千km四方の広大なマップに何千人ものプレイヤーが自由に出入りして、探索や建築、物づくりをおこなえるような場所にしたいと説明されている。
『Project Artemis』は一連のプロジェクトの集大成として、『Prologue: Go Wayback!』から作品ごとに段階的にスケールアップさせ、また技術的課題にも対処しながら、今後数年の内にリリースする計画だそうだ。
そして今回、PLAYERUNKNOWN Productionsの独自ゲームエンジン「Melba」が生み出す世界を体験できる技術デモ『Preface: Undiscovered World』が無料公開された。「Melba」は、『Prologue: Go Wayback!』を含む三部作の技術的基盤となっており、この技術デモでは地球規模のマップがリアルタイムで生成。機械学習技術が用いられ、ユーザーのPCのGPUを使いローカルで動作する。現時点では、ゲーム的な遊びなどは特に用意されておらず、生成された世界を見て回ったり、気になった地点に目印をつけたりなどができるのみ。早期アクセス配信として今後も開発が続けられ、同スタジオはフィードバックを寄せてほしいと呼びかけている。
『Prologue: Go Wayback!』は、PC(Steam)向けに2025年第2四半期に配信予定。また技術デモ『Preface: Undiscovered World』は、PC(Steam)向けに無料配信中だ。