Steamハクスラローグライク『Megaloot』、発売されさっそく人気博す。シンプルで硬派でやめられない


パブリッシャーのRavenage GamesとINSTINCT3は8月30日、『Megaloot』をSteamで配信開始した。価格は1200円で、9月7日までは10%オフの1080円でゲームを購入できる。ゲーム内は日本語に対応(一部未翻訳箇所あり)。そんな『Megaloot』は、Steamでさっそく人気を博しているようである。

『Megaloot』は、ローグライク要素を含むゲームだ。プレイヤーは、ダンジョンに潜り敵と戦い、敵を倒すことでダンジョンの深層へと進んでいく。プレイヤーがすることとしては、装備を購入し、自キャラを強化する、ほぼそれだけ。戦闘はターゲット目標こそ決められるものの自動で展開される。ダンジョン内での移動要素などはなく、敵から得たお金を使って装備を買って自キャラを強化。あるいはダンジョン内で拾った装備なども活用し、強くなっていくのだ。


装備には属性がついており、その属性を揃えることで装備が強くなるといったシナジー要素も用意。ちなみに装備によって得られる属性効果は最大3つまで。それ以上属性をつけようとするとそもそも装備自体がつけられない。アイテムも持てる個数に制限があり、いろいろな意味で、装備品の取捨選択が重要になる。またショップで売っているアイテムを使って一時的に自キャラを強化するといった要素も存在している。

前述したように、かなりミニマルなシステムである。さらに本作では現時点でチュートリアルは実装されていない。左クリックと右クリックの使い分けもちゃんと説明されないので、かなり探り探りのプレイとなる。しかしながら、本作は高い人気を博しているようだ。Steamでは配信初日から同時接続プレイヤー数を伸ばしており、9月1日には最大6589まで増加。デモ版から注目されてはいたが、上々のスタートを切った。

好評の理由としては、装備を集めていくというハクスラ要素や、属性を考慮したビルドの幅、無限に続くと思えるような(60Fが目処ながら)ボリュームなど、ミニマルながら目標とその達成するための工夫の手法の土台がしっかりある点が関係しているだろう。筆者も本作をプレイしているが、「すごく面白い」という体験ではないものの、操作がシンプルでテンポ良く進むので、ついついやってしまう魅力がある。


ただ、前述したようなチュートリアル不在や、特性の違う自キャラが9人いるものの開始時のビルドが似たりよったりになり飽和感がある点、アンロック要素がないことによりリプレイに報酬がない点など、このゲームの特徴である点はやや賛否両論あるようだ。

全体的に説明などが少なく、攻略や快適さを含めて、ゲームについての議論や情報共有がなされている。開発者もこうした反応を聞きつつアップデートを計画しているようで、さっそく昨日に「今アップグレードできるアイテムにマークをつける」アプデを配信。今後さらに遊びやすくなっていくことに期待したい。


『Megaloot』は、PC(Steam)向けに配信中である。