Unity向けモバイルゲーム自動QAツール「Playable!Mobile」ベータ提供スタート、先着10社限定で無料提供。すでに採用タイトルもあり既存テストを53%自動化
AIQVE ONEは8月22日、「Playable!Mobile」の提供を開始した。先着10社に限定し、無料提供も実施するという。さっそく採用タイトルもあるようだ。
「Playable!Mobile」は、次世代ゲームテスティングソリューションだという。ゲームの品質管理(QA)にかかる多くの時間をAIに代替させ効率化する試みだ。AIQVE ONEはもとよりAIによるQAサービス「Playable!」を展開しており、同ツールは以下のような機能をもつ:
・マップ上の全ての壁に衝突して当たり判定に問題がないかをチェックする「コリジョンチェック」
・ゲームシナリオを最初から最後まで通しでプレイしクリア可能であることを確認する「プレイスルー」
・マップ上に配置されているアイテムを自動ですべて回収する「アイテムコレクター」
・自然言語を用いてゲームアプリのテストプレイをする「汎用エージェント」
「Playable!Mobile」はそうした機能に、モバイル向けQA機能を搭載したソリューションなわけだ。具体的には、以下の要素があげられる
・LLM(大規模言語モデル)や画像生成AI技術の搭載により、日本語で指示を出すことでテスト自動化可能
→Excelやスプレッドシートで作成されたテスト設計書を読み込み、テストケースをシーケンス実行可能
・Unityプラグインによる手軽な導入
・簡単な設定でさまざまな種類のテストを高速並列実行
→チュートリアル突破・ログインボーナス確認・ストーリー進行確認などの通しプレイを実施可能
・ゲーム内の画面遷移や過去の実行結果から得られた情報を知識として収集し活用。テスト実行をすればするほど、精度の高い自動テストを高速で提供
・CUIベースでテスト実行可能、これにより、CI/CDパイプラインとのシームレスなインテグレーションを提供
モバイルゲームの多くがUnity製であり、「Playable!Mobile」ではそうしたゲームのQAを自動化できるというわけだ。詳細は「Playable!Mobile」リリースページを見るといいだろう。
すでに採用タイトルもあるといい、ドリコムがフォワードワークスと共に開発・運営を行う『魔界戦記ディスガイアRPG ~最凶魔王決定戦!~』にて「Playable!Mobile」が採用。「Playable!Mobile」の導入により既存のテストの約53%を自動化したという。またドリコムが発表したゲーム開発専用 AI SaaS プラットフォーム「ai and(アイアンド)」に「Playable!Mobile」がパートナーとして参画し、プロダクト名「ai and QA」として提供されるそうだ。
「Playable!Mobile」は、現在ベータ版を提供中。先着10社に限定し、無料提供も実施中。正式版のリリースは2024年11月とのことである。