『ヘブバン』公式、「未公開コンテンツの不正抜き取り・リーク・拡散」に“厳正な対応する”と表明。赤文字での怒り伝わる本気度
『ヘブンバーンズレッド』公式は7月16日、「未公開ゲームコンテンツ」の不正抜き取り・流出・拡散について法的措置を含めた厳正な対応を検討していることを告知した。実質的なリークおよび拡散への厳重注意となっている。
『ヘブンバーンズレッド』(以下、ヘブバン)は、Wright Flyer StudiosとKeyが企画・制作、麻枝准氏がメインシナリオを手がけるRPGだ。iOS/Android向けに2022年2月10日より配信開始。PC(Steam)向けには同年8月10日に配信開始された。本作の舞台は、キャンサーと呼ばれる謎の生命体に襲撃され、人類が窮地に陥った地球。人類は絶体絶命の最中、キャンサーに対抗しうる新兵器セラフを開発し、その使い手となる少女たちは戦いに身を投じることになる。
『ヘブバン』においては、2.5周年キャンペーンが近づいており、新コンテンツ実装などを控えている。しかしながら、そんな華々しい記念時期の裏で、開発・運営元は「リーク」と対峙していたようだ。公式によると現在、「通常のプレイでは取得できない未公開のゲームコンテンツを不正に抜き取り、流出、拡散させるリーク行為が確認されている」という。ようするに、データをぶっこ抜いてネットに流している人がおり、それが拡散されているようだ。
公式は、そうした行為をすることは「ゲーム開発および運営スケジュールの進行に支障をきたすだけでなく、公正にゲームを楽しみ、新情報をご期待いただいているお客様の感動体験を著しく損なうことに繋がる」とコメント。続けて「リーク行為およびリーク行為によって入手された情報の流出、拡散は、利用規約において明確に禁止されている行為であり、今後リーク行為を発見した場合は、法的措置を含めた厳正な対応を検討します」と語った。時間をかけてでも、こうした取り組みをしていくとのことだ。
リークに対して、改めてNOを突きつけるかたちとなった今回の声明。特に最後のコメントについては、赤文字で記されていることから、その怒りが伝わることだろう。『ヘブバン』はストーリー主導のコンテンツも多く、ストーリーがネタバレされることで体験が台無しになる。公式が述べるように、開発者含め関係者すべてがリークによる被害を受けるわけである。
人気ゲームはリークに悩まされている側面があり、『Fate/Grand Order』公式や『プロジェクトセカイ』公式においてもリーク行為を批判および注意喚起をしていた。『ヘブバン』の注意喚起もそれらと内容こそ似ているが、赤文字を入れるなどかなり怒りのトーンが見える文になっている。また「時間もかかるだろうが対応する」としていることから、真剣になんらかの対応をとる姿勢がうかがえる。声明を見るに、リークを見ても無視しつつ通報をするのがよさそうだ。拡散に加担しないこともまた、リーク防止への協力となるだろう。
『ヘブンバーンズレッド』はPC(Steam)およびiOS/Android向けに基本プレイ無料配信中だ。