『IZON. 第1節 封厄ノ塔』正式発表、Steamで発売へ。造形作家Yoshi.氏が手がける、「破壊者」と「創造者」が旅し葛藤に苦しむ共依存ゲーム
C&R Creative StudiosおよびYoshi.氏は6月7日、『IZON. 第1節 封厄ノ塔』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、今冬配信予定だという。
本作は、追体験重視の共依存アドベンチャーRPGだ。造形作家Yoshi.氏が手がけ、累計販売数120万個を超える超人気カプセルトイ「紡ギ箱」の世界観をゲーム化したものだという。なお原作を知らずとも楽しめるとのこと。
本作は、世界を燃やし尽くした災厄の破壊兵器「虚人」が、創造の力をもつ異型の少女「智人」を守りながら異形たちの世界を進んでいくアドベンチャーゲームだという。破壊と創造、最強と最弱、対照的な存在が出会うことで、滅びの物語がゆるやかに紡がれていくそうだ。
ゲームとしては虚人の肩の上に智人が乗り進行。アクション要素も盛り込まれており、虚人は両手を使い派手な攻撃で敵を蹴散らしていく。探索パートにおいては、智人が創造面をサポート。ギミックを動かし道を作るなどできるようである。破壊と創造の両方を駆使しながら道を切り拓いていくのだ。
本作においては、作家とゲーム会社がタッグを組んでゲームを制作。ディレクターであるYoshi.氏はゲーム会社でアーティストを務めており、退職後に造形家やキャラクターデザイナーとして活動し、「紡ギ箱」を展開。本作においても原作・ディレクターとして指揮をとる。またシナリオ・プランナーとして、かつてYoshi.氏と共にゲーム会社で働いていたいちみ氏が携わる。リードプランナーは、Unreal Engineの知識に長けSNSやYouTubeで情報を発信するヨウスコウ氏が担当。
またクリーク・アンド・リバー社の開発スタジオC&R Creative Studiosのゲーム部門が開発をサポート。作家がビジョンを実現するとなれば物量や技術面で困難を抱えることも多いが、 クリーク・アンド・リバー社が開発に加わっているとなれば、クオリティ水準も期待できるだろう。
本作においては、物語の追体験が重視されているそうだ。プレイヤーが操作するのは、虚人という無敵の兵器であり、自ら虚人を操作して敵や背景までも破壊する「爽快感」と、破壊し尽くした時の「罪悪感」は、表裏一体となってプレイヤーに襲い来るという。ゲームに入り込めば入り込むほど「智人という大切な人を守る為の行動とはいえ、あの選択は正しかったのだろうか」という葛藤も生まれるだろうとしている。単純な善悪では語ることのできない物語と体験を提供したいそうだ。またグラフィックアセットについては、無機質なものを溶かして有機的なものを生み出しているような世界という、独自の世界観を表現するためにオリジナルに作っているそうである。
開発チームはCAMPFIREにて『IZON. 第1節 封厄ノ塔』の制作に向けたプロジェクト支援を求めており、記事執筆時点で目標金額である1000万円を超え1270万円が寄せられている。世界観にこだわられた作品なだけに返礼品も豪華。興味がある人は支援してみてはいかがだろうか。
『IZON. 第1節 封厄ノ塔』は、PC(Steam)向けに今冬配信予定である。