マイクロソフトの海賊冒険ゲーム『Sea of Thieves』PS5版が人気。PS Storeの5月のダウンロードランキングにて欧米で1位に輝く
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは日本時間6月14日、PlayStation Storeにおける2024年5月のダウンロードランキングを発表。そのPS5向けタイトルのランキングにおいて、マイクロソフトの『Sea of Thieves』が米国/カナダとEUの両地域にて1位を獲得し、海外ゲーマーの注目が集まっているようだ。
本作は、マイクロソフト傘下のRareが開発した海賊アクションアドベンチャーゲーム。ゲーム内は日本語表示に対応している。2018年にPC/Xbox One向けに発売されてから運営が続けられてきた作品で、PS5版は今年4月30日にリリースされた。
『Sea of Thieves』の舞台となるのは、手つかずの自然が残る島々や海底王国などが存在する広大なオープンワールド世界。プレイヤーは海賊となり、豊富に用意された物語主導のキャンペーンクエストおよびサイドクエストなどを通じて、宝探しや交易、狩り、あるいはモンスターの潜むエリアの探索などを楽しむことができる。またオンラインマルチプレイでは、仲間と一緒に冒険したりPvP要素に挑んだりといったことが可能。なお、本作は全プラットフォーム間でのクロスプレイ・クロスプログレッションに対応している。
本作は運営型タイトルとして今も開発が続けられており、ローンチ以来100回を超える無料アップデートが配信され、PS5版の発売と同時にシーズン12が開幕している。PS5版発売直前の時点で、総プレイヤー数は4000万人に達したとのこと。
PS5版は今年4月30日に発売された。SIEが公開したPS Storeの4月のダウンロードランキングにて、本作はEU地域でさっそく1位を獲得し、米国/カナダ地域では3位にランクイン。そして5月のダウンロードランキングにおいて、ついに両地域で1位となった。なお日本のダウンロードランキングでは、人気タイトルの傾向が他地域とはかなり異なることもあってか、本作はランク外(21位以下)が続いている。
本作は、ローンチ当初はコンテンツ不足などにより評価が伸び悩んだものの、その後の開発・運営のなかでゲーム内容の充実化が図られた。その結果か、PS5版はメディアレビューにて高評価を獲得。PS Store上でのユーザー評価も、本稿執筆時点で約7300件の内の78%が星5つをつけての4.44点(5点満点)となっており好評である。今回発表されたダウンロードランキングでは、欧米にてたくさんプレイされていることも明らかになった格好だ。
マイクロソフトのファーストパーティタイトルとしては、すでに『マインクラフト』などがマルチプラットフォームで展開されているが、それらは基本的に開発スタジオの買収前からの施策を継続したもの。一方『Sea of Thieves』は、元々Xbox/PCというマイクロソフトプラットフォーム向けに開発されたタイトルである。本作がPS5向けにリリースされることも発表当時大きな話題となったが、いざ発売されダウンロードランキングのトップに輝き成功を収めたことで、上に掲載したSIEの発表ポストなどには多くの反響が寄せられている。
ちなみに、マイクロソフトは『Sea of Thieves』と同時期に、『Hi-Fi RUSH』『Grounded』『Pentiment』といったファーストパーティタイトルもPS5向けにリリースしている(『Grounded』と『Pentiment』はNintendo Switch版も発売)。今回発表されたPS Storeの5月のダウンロードランキングでは、『Grounded』も米国/カナダ地域にて12位、EU地域では15位、日本でも17位に入っており健闘している。
『Sea of Thieves』は、PC(Steam/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中だ。Xbox Game Pass向けにも提供されている。なお、PS Storeでは6月19日までセールが実施されており、PS5版が25%オフの4042円で購入可能。Steamでも6月17日まで50%オフとなっている。